藤井真則のブログ

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2013年02月13日

  

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昨日、TVで珍しく、少し真っ当な北朝鮮問題の解説をやっていました。
 
通常、メディアは、北朝鮮が「変な国」であってまったく訳がわからない、というイメージで報道します。
 
確かに、変なことは変なのですが、なぜ、変なのかという突っ込みはないわけです。
 
北朝鮮の主張は一貫しています。
 
「米国による、北朝鮮政権の保障」
 
ほぼ、この一点のみです。

TVの解説者は、北朝鮮という国の立場を日本の一般人は理解していない、日本人は、日本という国の存在が消滅することなど考えてもいない、ところが、北朝鮮というのは安全が保障されていない、戦争の後、米国との関係は変わっていない、自国の存在を米国に保障させるため米国を交渉のテーブルにつけるために、ミサイルを発射したり核実験を行うのである、という趣旨でした。

実は、北朝鮮が求めているのは、「政権の保障」であって国民の安全ではないことまでは踏み込んでいませんでしたが、実態は、現政権が、自分たちだけの安全を維持するために国民に犠牲を強要しつつ、米国と取引をやってきたのです。
 
要するに、「コケ脅し」です。
 
20キロトンの核ミサイルを一発、ロサンジェルスに
撃ちこんで、北朝鮮に何のメリットがあるか。
何もありません。
数百発のお礼参りを受けるだけです。
そんなことぐらい、誰が考えてもわかります。
本当に、撃ちこんでは意味はない、だけど、撃ちこめることは示さなければならない、、、
これがある時、暴走したら、えらいことになりますがとりあえず、脅迫を目的として、何発かでももとうとしているわけです。
国民のことをろくに考えない政権が、自分たちが終わり、と考えた時死なばもろとも、これが一番、「ヤバい」のです。

そういう意味では、北朝鮮に核兵器をもたせるのは非常にマズいのですが、(核爆弾はもってますが、
ほんとうに、弾頭として使えるのかどうか、弾頭でないと核兵器としては非常に使いづらい、、、)
それを日本が声を大に言うならともかく、圧倒的に大量の核兵器を有する米国が言っても何の説得力もありません。
世界平和のために、核拡散を防止すると言いながら圧倒的に膨大な核兵器を自分でもってる国の大統領がノーベル平和賞をもらう、それも米露戦略兵器制限交渉いわゆる「サルト1」の延長に関する基本的枠組み合意により自然減以外の戦略兵器削減は米露ともに行わないことを発表した直後に、「平和賞」をもらったわけです。
 
北朝鮮が核兵器を持ちたがる動機は、まだ説明はつきます。
ところが、米国のもつ核兵器のあまりに膨大な量は、普通の理屈では説明がつきません。
何度も人類絶滅級の打撃をもたらす核兵器をつくって何の意味があるのでしょうか。
米国の異常な核武装の方が、よほど、常軌を逸しています。
戦争のために必要な量をはるかに上回る核兵器をもつ、ということは、別次元の目的があることを意味します。

北朝鮮という国は、第二次世界大戦の戦後処理の枠組みの中で人工的につくられた国です。実は、韓国も中国もそうです。 台湾や琉球は、むしろ独立国家としての長い歴史をもちますが第二次世界大戦後を除外すると、「中国は歴史上、存在しない」ということになります。「北朝鮮も歴史上、存在せず」
「韓国も歴史上、存在しない」ということになります。
 
朝鮮半島には、李氏朝鮮、高麗、統一新羅、古代の新羅や百済、加羅などはあったわけです。
よく、高句麗という大国の名前が朝鮮史に登場しますが、確かに、朝鮮半島が高句麗の勢力圏になっていった時代はあり、今日の北朝鮮領は中後期以降、高句麗の要衝の地となっていきますが、基本的に高句麗は、満州で発祥し、モンゴル平原や華北に勢力基盤を置き、800年も栄えた東アジア最大の大国なのです。
一方、独立国ではありませんが、帯方郡や楽浪郡という「漢民族」の中心地もあったわけです。漢民族の経済的中心地は 古代より、「平城」つまりピョンヤンです。大漢帝国の本国は 3世紀早々に滅び、以後、大明帝国の登場まで、漢民族による 本格的な王朝は出現しませんが、本国滅亡の前に、漢民族の 「主力」は帯方郡をつくり、「京城」つまりソウルに本拠地を うつしています。 漢民族が大挙引っ越したころはモロ名前も「漢城」と書きました。歴史的には大韓民国、つまり韓国は「漢国」なのです。 国の名前も漢民族特有の大漢帝国や大明帝国などと同様、大をつけています。大日本帝国というのもありましたが、、、、 この漢民族が歴史を書くのを得意なお仕事と してきたため、まあ、それはそれは、表の歴史は大混乱しているわけです。
 
「中国4000年の大嘘」
 
この作り話を整理しないと、東アジアの歴史はわけがわからなくなります。
 
そこへ戦後の体制が、あたかも、ずっとそうであったかの如きイメージを作り出しているわけです。
 
日中国交回復という言い方は明らかに間違いです。  日本と中国(中華人民共和国)は「歴史上初めて」国交を樹立したのですから。

戦後体制の枠組みの中で、日本は国家主権を放棄し米国の工場として、労働し、貯金したお金は、米国財務証券の購入という形で米国に流れ、米国では、クレジットを背景に圧倒的な物量浪費の生活を送る、さらに、戦後賠償によって日本の国力が中国と韓国に流れ、韓国メーカーが躍進し、米国の工場の役割が、中国へシフト、中国もまた、米国財務証券を買って、ドルを米国へ還流する、こういう構造が続いてきたわけです。  (今、米国が製造業回帰、韓国にTPPを要求し、戦後賠償体制によるメリットを放棄させる、韓国の中国依存が高まる、などなど戦後体制のパラダイムシフトが進みつつあります)
戦後体制の中で、北朝鮮は、経済的にほぼ封鎖状態に置かれてきました。
なぜ、中国の人口が急増したのか、なぜ、韓国や中国の製造業が強大になったのか、具体的に書くとかなり「ヤバい」話になってしまうのですが、まあ、戦後賠償体制によって、日本が、無理やりにそうさせた、のです。させられた、という言い方の方が正確でしょうか。
そして、北朝鮮には、「資本と技術の雨」は降らせなかったのです。
 
北朝鮮は、経済的にいつでも「飲み込まれる」状態におかれ、政治的に不安定で、いつ政権がひっくり返るかわからない状態が続きエネルギーは辛うじて、米国と中国が50万トンつ石油を供給していましたが、最近では、米国からの供給は止まっており、常に、エネルギー危機にあります。ソ連が送ってくれた黒鉛炉(チェルノブイリと同じ型)2基もせっかく、発電できたのに、電力は中国へ召し上げです。
中国では、その電力で、シリコンを製造し、日本に供給していました。
北朝鮮は、この炉をつかって、プルトニウムをつくることはできましたが、自国のために平和利用はできなかったのです。
やむなく、カエルや朝鮮人参を輸出し、麻薬に手を出し中古車ビジネスなど、あらゆる外貨稼ぎを考え出しましたが、いつ資産凍結を食らってもおかしくない状況です。
 
日本を爆撃するとか、無茶なことをやると世界経済がおかしくなりそう迂闊に大国日本をボロボロにすることはできませんが、北朝鮮を消したところで、「難民問題」や政治問題を別にすれば世界経済へのダイレクトな影響は知れています。
その気になれば、米国はいつでも北朝鮮を猛爆することができます。
もっとも、わざわざ、ミサイルや爆弾を使わなくても、不安定な外貨獲得手段しかもたない北朝鮮に対して、いつでも海外資産凍結という荒業を用いることで、「ひねり潰すことができる」状態にあるのです。
 
北朝鮮は、まちがいなく変な国です。
実際いってきましたが、もう、ほんとに変な国です。
意外に、どれだけ変なのか、あまり隠さずに見せてくれました。
今はもう、日本人が簡単に渡航することはできないのでしょうが、昔は、北京でビザをとれば、普通にいけたのです。
 
ですが、変な国を作り出したのは、「連合軍」による
戦後極東支配体制の枠組みです。
東アジアが統一されることなく常に、緊張状態を維持し、諸国が互いに反目し間違っても、一体となって強力な共栄圏をつくることがないよう、ど真ん中に楔として撃ち込まれたのが、人工的につくられた
変な国、常に、米国の顔色をうかがい、内外の圧力に怯える保身の塊のような少数権力者が牛耳る国、それが北朝鮮なのです。

 

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