藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年07月10日

  

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2009.7.10.
 
 
福岡での講演会には、沢山の方がお集まりいただきました。
ありがとうございます。
 
正確に何名様がいらっしゃったのかは聞いておりませんが、
300名様とか、それ位の規模だっただろう、と思います。
 
主催者の保険会社さんには、真剣にがん患者さんの役に立とう
という真摯なお気持ちを感じました。 そういう趣旨ですから、
社名を挙げさせていただいて構わないでしょうが、損保ジャパンさんという
保険会社さんです。 他の保険会社さんからも、かなり本気な姿勢が
伝わるご提案をいただいていますので、一社様だけお名前を挙げるのは
恐縮なのですが、敢えて、この場でも、お礼を申し上げます。
 
 
がんの死亡率が異常に高いこと、
標準治療だけでは、どうにもならないケースが多いこと、
などなど、私ども以上に、社会の実態や統計などは
お詳しい訳です。保険会社さんですから、当然です。
 
ならば、自由診療を受ける人が、使い易い保険を、
ということで、余計な条件はつけずに、がんと診断されたら、
100万円 x  何口  という診断給付を中心に設計されています。
 
これでも十分なのですが、では、患者さんから問い合わせがあった時、
どんな治療法があるのか、と聞かれて、現状、重粒子線くらいしか
推奨できるものがない、ということです。
 
重粒子線は、エックス線を照射する通常の放射線療法に比べれば、
被爆量が遥かに小さく、狙ったポイントを、集中的に猛爆しますので、
理に適っていると考えます。 ただ、この治療を受ける位、大きな腫瘍を
もつ患者さんは、転移している確率も高い訳です。 重粒子線は、
狙った部位を、がんであろうが、正常細胞であろうが、一発で壊滅させますので
言ってみれば、体に、大穴が開くような打撃を与えます。 巨大な腫瘍組織を
一瞬にして無力化する破壊力は絶大ですが、そう何発も撃ち込んでいいもので
はありません。 結局、微小分散がんを叩くことはできませんので、再発や
転移には無力です。
 
 
がん治療を考えるにあたり、どの位、資金を用意した方がいいのか、
保険をかけるとなると、保険料はどれ位を設定するのか、この計算を
読み間違えると使い難いものになったり、保険として成り立たなかったり、
大変なことになりますが、主催者とお話させていただきますと、とにかく、
治っていただくためには、どうすればいいのか、どんな保険を設計すれば
いいのか、その点に、ご関心が集中しておられます。
 
 
講演内容については、専門用語が多すぎた、というお叱りもいただきましたので、
もっと分かり易い内容となるよう工夫を重ねていきます。 
 
 
細かいことは色々、改善の余地があるのですが、ともかく、本気でがん患者さんの
ことを考える民間企業同士が、お互い、何をやればいいのか確認する、
そういう出会いの場になったのではないか、と、感謝しております。  
国民病となったがん治療は、国が本気で考えるべきことですが、
国に任せていては、動きが遅すぎます。 民間が頑張るほど、国は何もしないかも
しれませんが、そうであっても、ひたすら死亡率の上昇を招き続けた標準治療を、
国がお墨付きを与え、それを大病院が実施してきたという現状を考えれば、
志ある民間企業が手を携えて、新たな解決策を打ち出していくしかありません。

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