藤井真則のブログ

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2018年11月01日

  

がん, 免疫

脊椎動物の細胞表面の最先端によくN-アセチルノイラミン酸という糖がついています。名前が長いのでA糖とします。 哺乳類はA糖をN-グリコリルノイラミン酸(G糖とします)に変換する酵素をもちます。

 

少なくとも原人が登場する頃にはG糖を作らなくなったと考えられています。 人類の進化に大きな影響を及ぼし、また人類に特徴的な疾患の原因にもなった、と考えられています。そして、がん細胞の表面にもG糖が現れるという報告があります。

 

ここから先は激論中です。

 

研究者自身がボランティアとして放射性同位元素をつけたG糖を食べ、体内に吸収、蓄積することを証明したとするグループと、やってみたけど速やかに排泄され体内には残留しない、とするグループがあります。こういうのは実験条件を変えて検証を進めないといけないのですが、この手の話はすぐに尾ひれがつき、哺乳類である豚や牛の筋肉にはG糖が沢山ある→がん細胞にはG糖がみられる→肉を食べるとがんになる、という説が飛び交っています。 これはあくまで研究者としてそういう可能性も考えられるかもしれないからみんなで議論し、また調べていきましょうね、という意味なのですが、巷では研究者がこう言ってる、正しいんだ! という話になってしまいます。

 

ちなみに私は今もローストビーフを食べたところです。

 

普通に考えれば、がん細胞は胎児性抗原をよく発現しますし、胎児性物質の中には先祖帰り、ご先祖様が使っていた物質などが一通りでてくるわけです。 先祖が使っていた物質ががん細胞に発現してもさして不思議はありません。「がんの材料であるG糖食べたからがんになるんだ」は飛躍し過ぎでしょう。

 

ヒト細胞にはG糖をつくる酵素の遺伝子はありますが一部欠損部位があります。するとがん細胞が先祖帰りしてもG糖はつくれないようにも思えますが、遺伝子の制御は大変複雑であり、そんな簡単に結論づけることはできません。

 

(続く)

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