藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2010年07月05日

  

がん, 免疫

2010.7.5.
 
 
抗体医薬品リツキサンの登場は
画期的な事件ではありましたが、
所詮、薬に過ぎませんので、
単独で、がんを治すことはできません。
 
正常なB細胞も、がん化したB細胞も
叩いてしまうのですから、この薬だけの力によって
がん細胞を全滅させることができたとすれば、
その時には正常なB細胞も全滅です。
 
抗体が作れないとなると、バクテリアの
大量増殖に対抗できなくなります。
また、がん細胞は性質を変化させますので、
長期間使い続けると、
正常なB細胞は叩くのに、がん細胞は
リツキサンの攻撃を逃れる、つまり薬剤耐性を
獲得するという時が必ず訪れます。
 
 
リツキサンが画期的というのは、
あくまで、従来の化学療法剤と比較すれば
ということです。
B細胞以外の正常細胞を攻撃しない
ということであって、正常細胞を片っ端から
攻撃する化学療法剤よりは、随分とマシです。
 
リツキサンをANK療法と併用し
NK細胞が、がん細胞にとどめを刺すのであれば
非常に効果的ですが、リツキサンを単独で使用したり
化学療法剤と併用するという使い方では
それほど劇的な効果をあげるものではありません。
 
 
この薬、感染症という副作用以外に、大きな問題と
されるのは、価格です。
 
 
正常なB細胞にも、どんどん結合するため、大量に
投与しないと、がん細胞にいきわたらない、という問題もあります。
 
また、CDC活性に破壊力を依存すると、大量に抗体を結合させないと
威力不十分となってしまいます。 細胞の表面に抗体が結合しても、
人間の顔に、髭が生えたよりも、もっとささやかな存在でしかありません。
補体爆弾に火をつけても、ある程度、大々的に爆発させないと
十分な連鎖反応が起こらず、不発弾に終わってしまいます。
CDC抗体は、ごってりと、てんこ盛りにしないと効かないのです。
 
ADCC活性を破壊力とする抗体、NK細胞に、がん細胞への攻撃を
依存する抗体の場合、CDC抗体より、一桁から二桁、投与量が少なくてすみます。
 
 
リツキサンという抗体医薬品は、
誘導装置が「正常なB細胞とがん細胞を区別できない」
上に、弾頭がCDC活性なために、大量投与が必要となり、
高価な抗体を大量に使うと、お値段も高くついてしまう、
という宿命を負っています。
 
 
その後、リツキサン型の抗体医薬品は、あまり開発されなくなりました。
 
現在、凌ぎを削って開発中なのは、多くが、ADCC抗体です。
 
 
 

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