藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2010年10月06日

  

がん, 免疫

2010.10.6.

国内で普及した免疫細胞療法のほとんどが
培養期間を2週間としています。

なぜでしょうか。

正常細胞の培養は一般に難しいものです。

T細胞は、もともと、急激に増殖するものですので
簡単に増殖させることができます。

樹状細胞は、そもそも血液の中にはほとんどいません。
樹状細胞療法で用いているものは、本物の樹状細胞ではなく
人工的に体外培養で分化させたもので、体内に自然に存在する
樹状細胞と同じという保証はありません。
また、樹状細胞は、それほど増殖しません。
樹状細胞の培養は特別、難しいものではありませんが、
数を増やすのは容易ではありません。

さて、大量の正常細胞を一定期間、生きながらえさせ
活動させ、かつ増殖させるのに、一番、てっとり早いのは
血清を培地に加えることです。
あるいは、少量の血液を採取したあと、
赤血球などを除去して、少量の培地と混ぜる
よくある免疫細胞療法の場合、患者体内から
ひっぱってきた血清の効果も期待できます。

簡単にいいますと、「血液の力」を利用するのが
もっとも技術が要らない培養のやり方です。

ANK免疫細胞療法においては、完全無血清培地で
培養しているのですが、血清の力に頼らずに、正常細胞、
しかもNK細胞を活性化・増殖させるのは、相当の熟練が
必要です。

血清のパワーに頼る培養がゴーカートの運転なら
完全無血清培地によるNK細胞の培養は、ジェット戦闘機の
操縦、それくらいの差があるのです。

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