藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2008年12月31日

  

がん

2008.12.30.

再生医療に使われる幹細胞は有名になりましたが、
がん幹細胞は、まだ、一般の方には知られていないようです。

昨日、シロアリに喩えさせていただきましたが、
昆虫の場合は、女王が、大量の卵を産み続けます。
そして、兵隊アリや働きアリは、卵を産みません。

がん幹細胞の場合は、昆虫と違い、がん幹細胞が
ゆっくり、細胞分裂によって増えていき、ある時点で、
その一部が、特定機能に分化したがん細胞に変わります。
一旦、分化したがん細胞が、急激に増殖をはじめ、
腫瘍組織をつくります。 腫瘍組織も、大きくなるにつれ、
組織内部に酸素や栄養が行き届かなくなるので、
独自の血管網を育てることはよく知られています。

大きな腫瘍組織は、いくつかの種類の、分化が進んだ
腫瘍細胞から構成されており、これらは盛んに細胞分裂を
繰り返します。 一方、がん幹細胞は、あくまで、たまにしか、
細胞分裂をしません。 

そのため、放射線や化学療法剤で殺されるのは、
分化したがん細胞であって、親玉のがん幹細胞は
生き残る確率が高いのです。

さて、がん幹細胞は、腫瘍組織を構成する
全ての種類のがん細胞に分化することができます。
このプロセスは、一応、元に戻らない、つまり分化した
がん細胞が、がん幹細胞に戻ることはないと考え
られています。 また、一旦、分化したがん細胞は、
他の種類のがん細胞に変化することもない、
と考えられています。

つまり、大きな腫瘍組織を構成できるのは、
がん幹細胞だけ、ということになります。
いくら、増殖能力の高いがん細胞を叩いても、
親玉のがん幹細胞が生き残れば、再発しますし、
移動して、他の場所に生着すれば、転移が
成立してしまいます。

悪いことに、がん幹細胞は、放射線や、化学療法剤で、
悪性度が増すと考えられ、下手な治療は、予後を
却って悪くする、という、これまで経験上、知られて
傾向に対する、科学的な裏付けの一つが、
明らかになってきました。
(薬剤耐性の問題は、従来から、よく知られています)

標準治療の問題点のうち、却って、
がんを悪化させる背景として、

① 薬剤耐性細胞の出現
➁ 免疫系へダメージ
③ がん幹細胞の転移促進

以上が、考えられます。

がん幹細胞は、一部が、休止フェーズに入り、
細胞分裂を止めることも知られています。
一部は、増殖し、腫瘍組織を成長させ、
一部は、増殖を休止しているため、
放射線や化学療法剤によるダメージを殆ど受けず、
確実に生き延びてしまいます。

なお、体内のがん幹細胞を見つけるのは至難の技です。
現実的には、がん幹細胞がゆっくり増殖を始めた段階では、
まだ、がんの組織を発見するのは不可能です。

活性を十分、高めたNK細胞は、がん幹細胞でも殺します。
現状では、がん幹細胞の発見が続いておりますし、
まだまだ、新しい知見ですので、どんな場合でも殺すのかどうか、
今後、慎重に研究を継続する必要はありますが、
現時点では、NK細胞はがん幹細胞も殺すと考えられます。

手術後の再発防止を考える際、放射線や化学療法剤では、
肝心のがん幹細胞を殺せず、
決定的な効果を期待できません。

むしろ、放射線を健常人に浴びせると、がんに確率があがります。
化学療法剤を健常人に投与すると、がんが発生するかどうか、
データはありませんが(危険すぎるので、試験できないのです)、
原理から考えて、恐らく、がんになる人が増えるでしょう。

一部の細胞は、細胞分裂時に、化学療法剤の効果によって
死滅しますが、一部の細胞は、死滅までは至らず、部分的に
遺伝子に損傷を負った状態になります。 これでは、突然変異を
誘発していることになり、がん発生の確率を上げる可能性があります。

また、免疫系を叩けば、それだけ、がんの増殖を許すことになります。

効果と害、どちらの観点から捉えても、術後再発防止に、放射線や
化学療法剤を投与するのは、科学的な根拠を欠いております。

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