藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年03月03日

  

がん

09.3.3.

 
 
がんセンターの近くにある、クリニックの先生から、
ANK療法を導入したいので、一度、話を聞かせてほしい、
というご依頼があり、早速、行って参りました。
近く、HPにも詳細をアップすることになるでしょうが、
とても人当たりがよく、聡明な方で、クリニックの中も、
こぎれいで清潔なところでした。
丁度、院内感染リスクのブログを書こうと思っていたところ
こんなに綺麗なクリニックをみてしまい、、、 ちょっと
考え直してから書くことにしました。
 
 
先方様からコンタクトしてこられたのですが、
がんセンターが近くにありながら、がん患者さんに
もう治療法はない、と宣告される、所謂、がん難民が
発生してしまう、なんとか他の治療法はないのでしょうか、
と、患者さんから、真剣にうったえられるので、自分でも
色んな治療法を探しているのです、というご説明でした。
 
がんセンターの所長が、末期がんは、治せない、と発言して
波紋が広がっていますが、元々からそうだったのです。
実態は何も変わっていません。
 
私達は、ANK療法という医療技術・治療法によって、
がんの治癒を目指していますが、これで、がん難民問題が
直ちに解決すると、甘い幻想を抱いている訳ではありません。
まず、原価を下げるのは至難の技ですので、
誰でも受けられるコストにはならないからです。
がん治療にかけられる公的資金の使い方を洗い直し、
無駄な支出を減らして、真に有功な治療の組み合わせだけに
リソースを投入しないと、とても、全ての患者がベストの治療を
受けられる、という状況にはならないでしょう。
 
健康保険といっても、実際には、標準治療でも、
相当の個人負担が発生しているのです。 とても負担できなくて、
保険診療も満足に受けられない患者さんは沢山いらっしゃいます。
 
結局、患者さんは助からない、そういう歪んだ前提のエビデンスを生み出す
判断基準を改め、放射線・化学療法の副作用を正当に評価し、
既存標準治療の再評価を徹底しないと、公的保険の財源を確保する
ことはできないでしょう。 オバマ政権は、医療産業の儲け過ぎを非難して
きましたが、日本では全く、医療全体のお金の流れについて、議論される
ことがありません。 ただ、毎年、予算を取った、削られたという、攻防を
繰り返し、決まった予算の中で、どう配分するかの、次のステージの攻防が
あり、結果、医療の質が低下していく、この繰り返しです。
 
DPCを導入した医療機関は、定額の保険報酬の中で、治療することになり、
つまり、治療すればするほど、収入は変わらないのに、コスト(原価)が上昇する
という構造に嵌ります。 結果、入院期間を更に短くしようとし、患者さんは、
治っていないのに、退院させられることになり、治ってないので、新たな病院を
探すことになります。 しかも、入院中は、他院で発生した治療費も、DPC適用
医療機関として、自分のところで費用負担する義務を負っています。
当然、混合診療はアウト、ということになります。 
新手の混合診療規制でもあるわけです。 
 
一方、拠点病院で手術など、技術を要する治療を施した後、
術後化学療法などは、大病院でやらなくてもいい、と、クリニックに
患者さんを移す事が奨励されています。 標準治療では、
手術が最大の山場であり、これで綺麗に、がんを一掃できればよし、
取り残しがあれば、もう抜本策はありません。 
放射線や化学療法でがんを全滅させることはできません。 
がん治療ということでは、山場をこえてますので、あとは、
サテライトのクリニックで、というのは、
一見、理に適っているように見えます。
 
ところが、患者さんが苦しむのは、ここから先です。
合併症が次々襲ってくるのです。
一番恐ろしいのは、内臓へのダメージです。
これはジワジワと効いてきます。
新しい抗がん剤は、副作用を抑えているんですよ、
と、平気で言ってるらしいのですが、新しい抗がん剤というのは、
分子標的薬や抗体医薬品のことではなく、フォルフォックス療法
のことなどを言ってるようです。 
 
「自覚症状が、すぐに出にくい」のを副作用が少ない、
と称するようですが、
原理的に、「細胞分裂時に遺伝子にエラーを起こす」限り、
がん細胞を殺す効果と、正常細胞への
ダメージは、一体不可分の関係にあります。 
内臓は、ある程度までダメージに耐え、臨界点を越えると、
一気に病状が悪化します。
見かけの自覚症状を抑え、
強い細胞傷害作用をもつタイプの抗がん剤を使えば、
症状が出たときには、相当、内臓機能が叩かれています。
 
がんセンターの「末期がんは治らない」発言は、今までのように治る
見込みのない患者さんにコストをかける余裕はなくなくなってきたので、
従来の医療システムの枠組から切り捨てる、
というメッセージでしょう。
 
また、末期がん患者さんの「在宅ケア化」が進められています。
同時に、介護保険の基準が更に厳しくなり、介護が手薄く
ならざるを得ません。
 
 
ANK療法を推進する会社としては、
治癒できる技術を広めることに注力します。 
 
一方、がん患者さんを取り巻く状況を見るにつけ、
「最後は切り捨てる」、医療システムの方向性は、
余りに非人間的です。
 
治せないなら、治せないで、最後、死をどう迎えるか、
死と人の人生の尊厳をどう守るか、この本質的な問題から、
どんどん目をそらす方向へ医療システムが動いています。
どんな治療をしても、最後どうなるかは、大病院の医師は
みなくて済む、これはとんでもないことです。
 
3人の1人が、がんになり、治療法がないか、あっても、費用負担ができない、
(保険診療でさえ、費用負担できない人は沢山いらっしゃいます)、
最後は、社会システムから切り離され、家で一人で、、、、
これで、豊かな人生を送ることができるでしょうか。

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