藤井真則のブログ

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2018年04月15日

  

えとせとら

前回からの続きです)

 

トランプ政権誕生後はシリア空爆はなくなりました。米中首脳会談に合わせて巡航ミサイルが撃ち込まれたことがありましたが空爆ではありません。

 

悪名高き米民間軍事会社の活動も下火になりシリア国内のイスラム国も勢いを失いました。

 

日本のメディアはシリア内戦と言いますが国外勢力が侵攻していたのですから「戦争」です。反政府軍という言い方をしますが実態はイラクに展開する米民間軍事会社の傭兵部隊と昔からあるクルド民族の独立運動です。

 

米国がシリアから引いた後、今シリア国内で活動する勢力はクルド人です。

 

中東地域を英仏露が分割統治した際、独立心が強いクルド人の居住地域のど真ん中に国境線を引き、シリア、トルコ、イラク等に分散し国をもてないクルド人は自治を求めて戦ってきました。この問題自体も大国の都合で仕組まれたことですが、基本的にシリアは国外からの介入がなければ安定していた国です。

 

今回の巡航ミサイルによる攻撃はこれまでのシリア国内のテロリストを攻撃するという建前をたてた攻撃とは全く意味が違います。明確にシリア政府軍への攻撃であり、もし空爆すればロシア軍と正面衝突になります。 今回は無人の巡航ミサイルを撃ち込み、これをロシア製の対空ミサイルが迎撃しました。 先日もイスラエル空軍のF16戦闘機がシリア軍の対空ミサイルによってイスラエル領空内で撃墜されましたが、米軍機が迂闊にシリアに近づくと本格的な戦争の危機となります。

 

今回の攻撃では米露が無人とはいえ戦闘を交えたことは重大な意味をもちます。米大統領が戦争を始めるには議会承認が必要ですが、化学兵器を使ったと証拠もなく一方的に宣告すれば、米国議会を無視して勝手によその国の政府軍にミサイルを撃ち込めることを実証してみせたわけです。

 

 

今回のシリア攻撃は中間選挙前に北朝鮮問題の一気決着へ向けたメッセージと考えられます。

 

 

(つづく)

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