藤井真則のブログ

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TOP > ツタンカーメンの錆びない短剣

2016年06月04日

  

えとせとら

ツタンカーメンと共に供葬されていた 短剣について、その成分から 宇宙からおちてきた隕石を用いたもの という報道を見かけました。

今更、何がニュースなのかと 思いましたが、ニッケル含有量から 隕石に含まれる鉄を用いたもの という解説になっています。

専門用語では、「隕鉄」 といいます。 石がおちてくるから隕石なのであって
鉄の塊がおちてくる場合は 隕鉄といいます。

遊牧民の先駆け スキタイ人は、隕鉄が落ちると どこまでも探索し、回収してきたと 言われていますが、結構、 落ちる時には落ちていたようです。

ロードオブザリングの原作 ニンベルンゲの指輪の物語にも 隕鉄がでてきます。
これをみつけて英雄ジークフリートが 鍛えた剣は、ドラゴンの硬い鱗をも 突き破りますが、のちに、この剣を 溶かして、指輪がつくられます。
報道では、なぜか錆びないという謎が あったが、今回、宇宙からおちてきた
材料を用いた、、、 としていますが 錆びない理由については何も 言われていません。

ニッケル成分がどれだけあるかは 決定的な意味はなく、鉄の純度の 問題です。
鉄の製造が始まる前、、、、 という言い方をされていましたが 古代鉄など、数千年前から使われています。

実際に、この目で4000年以上前に 製造途上だった神殿の柱に使用される
「かすがい」に用いる古代鉄をみてきましたが 表面以外、錆びていません。
もう感動して、なでなでしてきたのすが 場所は、イラン、パサルダカエ 英語でいうとパラダイスになるのですが 旧約聖書がエデンの園と呼んでいたところと
される聖地です。

 

この古代鉄の製法として、 隕鉄を拾い集めたという説と たたら製法で量産していたという説があります。
今回は、ニッケル含料が隕鉄に一致する という話でしたが、隕鉄の鉄は、純度が高いのです。

鉄は錆びるものと思われていますが それは、現代の純度が低い鉄の話。
古代鉄は超高純度なので錆びません。
うちに転がっている超高純度銀も 全く錆びません。 独特の色合いや
風合いが全く変わりません。

なぜか、というのは難しい問題ですが 金属は、超高純度にすると錆びないのです。

日本列島にも、超高純度銅がゴロゴロ落ちていたので 縄文時代から、超高純度の純銅が使われていますし、5000年凍っていたアイスマンも、超高純度の銅製品をもっていました。
古代、貴重ではあったでしょうが、そう珍しいものでも なかったようです。

超高純度というのは、テン・ナイン以上  つまり、99.999,,,, 9が10以上並ぶ純度だと、まず錆びません。

古代鉄はそれ以上の純度があります。

私がなでなでしてきたのも、イレブン・ナインなのです。

現代の製鉄技術では、シックス・ナイン辺りが限度です。 真空法と呼ばれる製法で真空下で、不純物を飛ばすのですがこれでは、錆びない鉄はつくれません。

概ね、現代技術で製造された鉄は 風雨にさらされない環境においても10年で表面から1mm位は錆びてしまいます。
海辺で、塩分が飛んでくるようなら、あっという間です。

大体、どんな金属でも、鉱石として山から掘ってきて酸処理したり、石炭などで焼いたり、石灰でリンや硫黄を除去したりすると、フォー・ナイン 位まではいきます。 鉱産物取引を2年半ほどやりましたがこれくらいの純度が、低純度品の相場です。
これに手を加えるとファイブ・ナインあたりになりすると値段は、相当UPします。  シックス・ナインになると特殊品扱いです。

現代社会の製鉄技術は、均一な純度の製品を大量に製造する、という考え方ですので超高純度品をつくるのには向いていません。
高炉の原理を説明するのはやめておきますがあれは、なかなかのハイテクです。
ところが、純度を上げるのには向いていないのです。
古代のたたら製法は、超高純度鉄をつくるのには向いています。 たたらは粘土をこねてつくり一度、使ったら壊し、また水で溶いて、たたらを作り直すので、今日まで古代のたたらの製法が伝わってはいるのですが、数千年前に使われていたたたらの証拠物品、というのは残っていません。

ほんとのところ、何千年前から、たたらが使われていたかは、証明困難ですが
数千年前から、という見方もあります。

実際に、タンザニアにある、たたらの実物をみてきましたが、巨大なものです。
数階建の建物くらいあるものです。
複雑な曲面が織りなす美しい形をしていますがこの二重湾曲曲面が重要だそうで内部の場所によって、「玉鋼」超高純度鉄ができるとこもあれば、そこらへんの鉄が集まるところもあり、場所によって、たまる鉄の性質が
異なるのです。 高炉製法が連続製造なら、たたら、はバッチ式どころか、一回しか製造できないので、量産向きではありませんが様々な純度の鉄をつくれるという利点があります。

なにもいつ落ちてくるかわらかない隕鉄を拾いまわらなくても、たたらで、超高純度鉄をつくっていた、という説もあるのです。

東大の工学博士で、旧川崎製鉄時代に電磁鋼板を開発され、日本を代表する
製鉄技術のパイオニアのおひとりである西池氏裕氏とは、ビスマス・テルル系の素材を用いた、特殊なデバイス事業であちらは社長、こちらは副社長として、海外も一緒によくまわりましたが、ご本人は、上賀茂神社の加茂氏の北大路系で、北大路魯山人は、ご親戚です。
元々の先祖は鉄を司さどっていたとか。
古代鉄の謎をずっと追いかけておられました。
日本の鉄鋼業界にとっても古代鉄が錆びない理由や製法の探求が、新技術の開発につながるかも、という期待もあり実用性をこえたロマンとしても探求に情熱を燃やすエンジニアが何人もいらっしゃったようです。
で、隕鉄もたたらも、どちらも使われたようですが、どちらが主流だったかそういうことはまだまだ謎のようです。

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