藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2020年09月06日

  

えとせとら

習近平退陣後の同派の「処置」について、概ねの合意形成が進んでいるようですが、習近平政権は、ここへきてモンゴルとわざわざ揉め事を起こしています。前から決まっていたことではありますが、9月の新学期の始まりにより、内モンゴル自治区では、理系教科についてはモンゴル語の授業が残りますが、肝心の国語については、まず漢語教育、あとからモンゴル語教育となり、順番が逆になりました。歴史についても漢語教育にシフトしていきます。中国による少数民族政策という言い方をしますが、漢民族比率は半分以下だったのですから、膨大な異民族を無きものとしてきたのです。文革のように本当に大量殺害する惨事もありましたが、言語と歴史を奪ってしまえば、その民族のアイデンティティーは消えたようなものです。チベットへの圧政は昔ながら一貫、ウイグルも昔からやってはいますが、ここへきて弾圧を強め騒乱が続き日本のメディアにも時折、報道されています。インドとの国境紛争は断発的に続いており、最初は火器を用いず殴り合っていたのが、死者が出るようになってしまいました。香港は有無を言わさず中国化を進め、抵抗勢力も武力で抑え込まれています。対照的に台湾は5月20日に事実上の独立宣言を公言しました。1992年、湾岸戦争のどさくさの際に交わされた「一つの中国」合意を反故にする姿勢を明確にしたの対し、二日後に行われた中国全人代では「だんまり」を決め込みました。中国は台湾独立を事実上黙認したのです。トランプ大統領は台湾のファンドリー最大手TSMC(台湾半導体製造会社というそのままの名前の事業を行う世界のだんとつトップ企業。半導体回路でも、メモリーなどではなく中央演算回路CPUの製作を受託する事業に強く、アップルなども心臓部はTSMCが製造)に対して、中国ファーウェイにCPUを供給しない様に「指示」をだし、TSMCもこの指示に従う意向を表明しました。ファーウェイは次世代5G規格の通信システム最大手ですが、心臓部のCPUはTSMCが供給しています。トランプ大統領は台湾は「うちの領土」なんだ的な示威行為を示したのです。もっともTSMCもファーウェイもサムソンもみな米国資本ですが。 トランプ政権は大統領選の動向を見ながら、選挙選の最中に台湾を「承認」する可能性が指摘されています。米海軍が手を出してくる台湾は捨て、すぐ近くの洋上である南沙諸島や西沙諸島は新型コロナウイルス騒動のどさくさに自治府を設置し事実上の領有宣言をごり押しし、台湾には手を出すなと脅してきた米海軍が、両諸島については黙認したため、紛争当事国のフィリピンやマレーシアも中国のごり押しに押し切られた形になっています。 尖閣諸島にはちょっかいを出していますが米海軍の反応が今一つ。むしろ日中領土問題をめぐる最大の争点は「沖縄」です。直ちに事態が急転する状況にはありませんが、沖縄の人は米軍が島の主要部を占領し続ける状況は変わらないこと、日本の政府にそもそも当事者能力がないことはよく知っています。サンフランシスコ講和条約、日米安保条約、日米地位協定を読めば、日本政府に何の権限もないことはわかることです。第二次大戦で住民を戦列に組み込んだ悲惨な地上戦が行われ、以来ずっと米軍が島の重要地域に居座り続けているのですから感心の度合いが違うのです。日本領のままでは何も変わらない、かといって、いきなり中国領になる気もない、また今さら米軍基地需要が突然抜けると経済的に厳しいことになる、この状況の中で中国は経済進出を続け、米軍がいなくなっても中国と取引すれば経済はまわる、独立宣言してくれれば中国が承認するので、米軍の言いなりになる理由はなくなる、と仕掛け続けています。

 

わざわざ内モンゴルに火をつけてしまい、外モンゴルの軍が動いたため、習近平子飼いの内モンゴル方面軍は釘付けで動けなくなりました。なぜ、今の時期にモンゴルに火をつけるのか、周辺諸地域との揉め事を一通り激化してまわっているといえばその通りなのですが、モンゴルは習近平派にとっては自分たちの勢力が強いエリアですから、何とも解せない行動です。

 

最後の大きな詰めが北朝鮮併合。習近平派としては旧満州三省が北朝鮮を併合するより、韓国と北朝鮮が併合されることを狙っているようです。習近平氏訪韓が決まっていますが、どこまで話が進むか。すでに遼寧省と吉林省では難民受け入れ用仮設住宅の大量建築が進み、日本の自衛隊も北海道や東北各地を中心に北朝鮮難民受け入れシュミレーションを終えています。中国共産党の一党独裁と異民族や自民族の低所得者層に対する搾取や弾圧が限界となり、新体制派が実権をほぼ掌握し、習近平派を引きずり下ろすのは時間の問題となってきましたが、どちらの意向がどこまで反映されているのか、体制がひっくり返る前段階として、むしろ弾圧強化が進められています。そして政治が大きく動く時、なぜか歴史上、例をみない長江と黄河が同時に大氾濫する水害が起こり、今度はとんでもない台風が北朝鮮と中国東北部を直撃します。人の世の動乱と天災というのは科学的には何の関係もない、ということになるのですが、歴史上は、なぜか同時に起こります。 

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