藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
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2018年12月13日

  

えとせとら

オメガ=3 オイルの中でも人間の体に沢山あるDHAとEPA。 特に神経細胞にはたくさんDHAがあります。 油と糖質は燃料のように学校で教えられましたが、実際には私たちの体をつくっている重要素材です。 特に細胞をつくる細胞膜は油と糖質を中心にできており、これらが細胞の性質を大きく左右します。 DHAやEPAがないと細胞膜がごわごわしてしまい、逆にコレステロールがないと膜の強度不足となります。

 

私は違うのでは? と思っているのですが、DHAとEPAは海洋性プランクトンしか作れず、魚介類を食べないと摂取できないとされてきました。 最近では植物性油脂をプロモートしているグループを中心に、植物性のリノレン酸を食べれば体内でEPAやDHAに変わるとしています。 たぶん、そうなんでしょうが、そのグループ自身も転換されるのはごく一部としています。 この手の話は人間でとことん実験できないのですから本当のところがよくわからないのです。 日清グループさんらと私の先輩がオレオプロジェクトと称して熱心に普及活動をしておられましたがそれは1980年代のことです。当時、油は単なる燃料と思っている人が大半でした。 ネズミなら何でも実験できるのですが、人体での決定的なデータを取るのが困難なため、明確な結論がでないまま時間をかけて検証が進められてきました。 さてEPAやDHAを工業的に量産し、高純度に精製するとすぐ酸化されて有害な過酸化脂肪になってしまいます。私自身もかつて世界中に供給する仕事をしていたのですが末端製品の品質はどうしても劣化する問題がありました。

 

では、最近大人気のさば缶はどうか。

 

これはいけてますね。

私も今朝はサバ缶を食べました。

 

 

まず精製していません。 サバをぶつ切りにしてそのままゴロンと缶詰に入っています。加工すればするほど、精製すればするほど酸化されやすくなりますので、シンプルにぶつ切りが最適です。 加熱によってあっという間に酸化しますが、漁れたての魚をすばやく真空加熱すればある程度、品質は維持されます。もちろん真空といっても完全な真空はなく、水にも魚の身にも酸素はありますから完璧は望めませんが。 さば缶についてはビジネスで関与したことがありませんので実態とか、詳細条件は知りません。原理的にはいいところをついてますね、それ以上はわかりません。

 

缶詰特有の缶が腐食しないための内分泌攪乱剤の使用という問題はありますが栄養とらないとどうにもならないという面もあります。EPAやDHAを摂るにはいいやり方でしょう。あとは食べ方ですね。缶を開けて加熱したら元も子もありません。 蓋を開けないで温める程度で、蓋を開けたら即座にそのまま食べる、ですね。

 

ひと缶100円台で手に入ったサバ缶も人気急騰で1000円超えるのもありますが、動物性たんぱく質も取れるのでいい食品です。ただ毎日食べる気にはなりません。亜麻仁油は毎日でも少しずつとれるのでDHAやEPAではないものの腸内細菌が必要とするオメガ=3は摂れるのでこれはこれで常用食として有用と考えます。えごま油でもいいのですが、遮光性と密閉性で満足できる容器で販売されているものが見当たらないので基本は亜麻仁油としています。 

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