藤井真則のブログ

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2017年10月14日

  

えとせとら

2017.10.14.

 

 

 

小池新党は与野党とも消費税増税実施という

状況下で、増税しない、という有権者受けする

切り札をもち、大躍進のシナリオが動いている、、、

とみていましたが、ここへきて急に失速してきました。

 

都知事でありながら都民ファースト代表として

都議選を戦い、圧勝後に代表交代というやり方に

批判もありました。

 

そこまでして次は自ら国政に出馬と思いきや

本人は選挙に出ず、まずここで勢いを

失ったと考えられています。

民進党の資金の半分を

分捕ったのは立ち上げたばかりの

新党としては、大戦果なのでしょうが

民進党に合流と言わせておいて

後だしで全員は受け入れない

人選は当方でやる、

あのやり方は日本では不人気ですねえ。

ここまでのところ徹底して

人気取りのプロ集団として動いてきたように

見えましたが、

民進党に対する仕打ちにより人気が落ちることは

織込み済の承知の上でやったのでしょうか。

そもそも前原元代表はなぜ、

こんな一方的に不利で

完全に先方が主導権を

握る取り決めに合意したのでしょうか。

 

 

今回の総選挙の動機がそもそも

学園問題対策という

政権側のご都合丸出しで、

北朝鮮情勢の緊張など関係ない

国難対応よりも政権維持優先で、

解散総選挙だとやったわけですから、

小池新党が動き回って

学園問題徹底追及の民進党を解体することは

最重要事項であって、もう用が済んだ

ということで、小池新党の勢いが失われても

権力側としては問題ない、ということでしょうか。

 

表向きは党利党略で動き、個々の政党間では

局地戦はやりますし、また個々の議員は

選挙に落ちたくないですから自分の都合でも動き

そうでありながら、結局、元をたどれば、

ほとんどみな自民党なわけで、大きなシナリオの上に

どのような役廻りが回ってくるかで

立ち回りも変わっていく

概ねそのようなものでしょう。

 

 

 

旧民主党政権が崩壊し、

自民党が圧勝して今日の状況となったのは

旧民主党が政権政党でありながら、

消費税増税を決定して

解散総選挙という

絶対をつけてもやってはいけない

「増税して選挙」をやったからです。

これは普通に物を考えれば

ありえない自爆行為です。

 

増税の議論を誰がいつ始め

法案の提出、審議で誰がどういう立場にたったか

議決されたとき、実行が決定されたとき、と

長いプロセスを経たものは、その時点の当事者が

遷ろうわけですが

最後に、TVに大きく管総理の顔が映り

消費税を上げます、と大声で叫んで

解散総選挙では、まず一般有権者は

このやろーと、反対票を投じます。

 

もう一つ、定数是正問題というのもありますが

結論から言うと、大負けするべくして負けた

わざとやったのか、と言いたくなるほど

絵に描いたように負けるべくして負けたわけです。

 

あれはなんですか、と、選挙対策委員に直接

質問したこともあります。

仰天のご回答だったので、ここでは書けませんが

まあ、増税を主張しながら選挙やったら勝てるわけないと

普通に物を考える議員さんと、それでも増税主張しながら

選挙やる、という議員さんと、両方いらっしゃる、

ということです。

 

政権政党に議会の解散権があるというのは

権力バランスとしてよろしくないという議論が

英国で盛り上がってきましたが、あれは行政と立法の

パワーバランスという趣旨に重きがあるようですが

解散総選挙という札をいつ切るのか

当然、政権政党に有利な状況で切るので

政権政党側には切り札の一つとなるのは当然です。

 

それをわざわざ消費税があがるタイミングで切る、、、、、

 

で、今回も、旧民進党の代表選挙に前原氏が

消費税増税の議論を起こしました。

対抗馬の枝野氏は、消費税は上げない、と。

 

これに呼応し、政権政党たる自民党側でも

まだ総選挙が決まりという空気が世間に漏れ流れる前から

消費税議論をふっかけました。

 

結果、前原氏が代表となり自民党も民進党も

どちらも消費税増税は実行、ただし争点として

増税による増収分の使途の相違という状況を

創り出しました。

 

ここで、いや消費税あげない派が登場すると

圧倒的に有利であり、正に小池新党が

このおいしいカードを手に取ったわけです。

 

スウェーデンの選挙で囚人がひとこと

俺が当選したら税金下げる、と発言。

刑務所に服役中ですので選挙運動もできず

当然、落選はしたのですが、有効票の2割

ほどを獲得し、3番手になったという事件がありました。

 

これは極端ですが、やはり有権者にとって

増税は勘弁してくれ、減税はありがたい、

というムードがあります。

 

人気取のプロである小池新党が関東の浮動票を集め

大阪の人気取である維新、ここへ愛知の元知事が

加わり、政権政党からも滑る人がパラパラともなると

これはいけるかも、と、そこが増税をしないんだ、と

やれば、一気にブレーク、、、 という筋目が

見えていたはずです。

 

 

野党の選挙協力が崩れて、自民党が小選挙区で

それほど議席を落とさない、民進党も解体され

ずいぶん小さく分裂した、ここまでくれば

小池氏は一度、都政に軸足を移して、次の

役割が回ってくるのを待つ、ということでしょうか。

 

以前から次の首相候補と考えられていた

岸田氏の名前と大きな顔写真がマスメディアに

登場し、対抗馬の石破氏がアンチも含めて

前々から露出が増えていました。

 

小池新党が議席を伸ばし、自民党が議席を減らし

消費税増税再々凍結の餌を巻きながら

終わってみれば結局、与党も野党第一党も

とちらも憲法改正派であり、一気に第9条改正に

突っ走る、、、、 というシナリオから

そこまで極端なシフトを起こさなくても

自民党の議席はそのままで自滅した野党の議席を

小選挙区で食えばそれで改憲の発議可能、、、

焦点は健康問題と学園問題を抱える総理の

後継者へ移っている、、、、

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