藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2011年03月18日

  

えとせとら

2011.3.18.

当たり前ながら、患者さんの治療を止めるわけにはいきません。
当分、「運送業」と化して、この非常時を乗り切るほかありません。

ガソリンは波方や志布志に備蓄があったはずですが、
どうなってるんでしょうね。中国からの救援1万トンは
ありがたい限りですが、ガソリンはないはずないので
品薄状態はほどなく終わるでしょう。
電力はすぐにはどうにもならないので
夏場の需要期に向け、更に不足が続くでしょう。
ただこれも、一般工場のコジェネレーター(自家発電)の
供給力が有り余り、東京電力は発電量の1割も
買っていなかったので、燃料が
潤沢に供給されれば、多少は回復するはずです。

この辺りが落ち着かないと、当分、非常事態が
続くことになります。

原発については、気にしてもしょうがないですが
簡単にまとめると、こういうことです。

爆発しない限り、現地の人々以外に直接の影響はない

爆発すれば、規模次第ながら、がんになる確率が高くなる人は、
相当数になるものの、そもそも二人に一人はがんと
診断されているのです。 正確な長期予測は誰にもできませんが
白血病になる人は増えるのでしょう、ただし、現状、50%の人が
がんと診断されているとしたら、それが、51%になるとか、
55%になるとか、そういうレベルでしょう。
絶対、確実な根拠とか、「データをみればわかる」
そんなことは長期的影響という問題については
言えないなものです。
そうは言っても、いろんな事件や実験データはあるわけです。
世界最初に原子爆弾が爆発したのは米国ですが、
キノコ雲の下を米軍兵士に行進させて影響を評価しています。
これは相当な被曝量です。
やはり白血病の発病率が跳ね上がったのですが、全員とか、
何割もがそうなる、ということはありません。
使用済核燃料である劣化ウランを使用する戦場から
帰還した兵士で白血病を発症する人は、数千人規模に
達していますが、100万を超える将兵のうちの数千人です。

何を申し上げたいかといういと、心配する人も多いのですが
原発周辺にいないのであれば、爆発したとしても、
普段から直面しているリスクと大差ない、ということです。
そこそこがんになるリスクの中で生きていて、
その確率が多少は高くなる、
つまり、「自分の心配」をしてもしょうがない、ということです。

現場で働いている人々は、はるかに高いリスクに曝されており
そこへもし爆発となれば、がんになる確率が長期的に上がるだけ
ではなく、急性症状や、もっと最悪の事態もあり得ます。
とにかく、そういうことがないように祈るほかありません。
自分の心配をする人は、ぜひ、現場の人々や
周辺、避難民のみなさまのことを考えましょう。
自分のことは忘れるくらい、他人のことに集中すれば
心がおちつくはずです。

なお、専門家とされる人々までが
「使用済み核燃料は核分裂は終わっているのに熱をもつ」
と言ってますが、これは正確ではありません。
主な熱源が、核分裂ではなく、放射線を放出する
ベータ崩壊という意味でおっしゃってるようですね。
使用済燃料のプールで熱を出している主たる原因は
核分裂ではない、そういうことならわかります。
ですが、核分裂はしています。
もちろん連鎖反応は弱まり、「おとなしく」
なっていますが、核分裂が止まることはありません。
だから密集させてはいけないのです。
もちろん使用済燃料の場合、核分裂を起こすウラン235の
純度が下がっているわけですが、制御棒で緊急停止させた
稼働中だった燃料は、現状では、制御棒によって、
連鎖反応が「落ち着いている」ということです。
中性子を吸収する物質である制御棒を挟まずに
密集させれば、再び、猛烈な熱を発することになります。
炉心溶融がおこっても、燃料が再集結しない構造に
なっているのであれば(なっているはずなのですが)、
再臨界はないことになります。この辺りのことが
何も発表されていません。

核燃料は、分散させれば連鎖反応が弱くなり、
急速に冷めていきます。
爆薬で吹き飛ばして分散させるという荒技も理屈の上では
あるのですが、さすがにそれはやらないでしょう。
セシウムや沃素は、分散させたとしても、どのみち、
放射線を放出し続けます。 

なお、専門家は、ウランはもう核分裂が止まっていると何度も
強調していますが、現実には、使用済核燃料から抽出された
劣化ウランが原因で被曝したとされる兵士が、白血病を
発症しています。 ウランは硬い金属なので、戦車の装甲を
貫通する徹甲弾の弾芯に使用されるほか、プルトニウム型の
原爆においても、プルトニウムを包む容器の材料として
使われています。 この劣化ウラン弾はごく一般に戦車戦で
使用され、目標に命中後は高温のガスと共に飛び散り、
戦場の放射線レベルを高めてしまいます。

さて、今後の原発政策については、落ち着いてからやるしかない
でしょう。今、命を懸けて現場にいる人のことを最優先し、あとから
本気で議論をすべきでしょう。
そうはいっても結論は、原発は新設しない
既存のものは老朽化すれば廃止、とはいえ、代替の火力発電が
整備されるまで、何年ものあいだ、稼働させるしかない、
ということにするしかないでしょう。
核燃料は、「火が消えることはない」のです。
数十億年位では、ということですが。
発電させるために燃料を密集させて連鎖反応を
活発化させる、その結果として、何かが狂えば
暴走する危険は常にあります。
また、使用済燃料の処理や老朽化設備を長期間
封じ込める技術は存在しないのです。
特に、敦賀湾に密集している原発群は一基やられたら、もう
他のサイトに人は近づけなくなるのです。
誰も管理できない原発が密集していて、
そこから風は東や南東に吹くのです。 

火力発電はやはり湾岸に集中してしまいます。
LNG運搬船が接岸するバースに近いところにつくる、
そうするしかありません。内陸につくっても、パイプラインで
燃料を運んだり、内陸に巨大な燃料タンクをつくるなら
安全対策をとったことになりません。

環境問題とは、地球温暖化のことであり、その原因は
炭酸ガスである、よって、炭酸ガスを放出しない原発が
エコなのであって、今後、世界で600~800基の原発をつくる
自動車も電気にする、、、、 こういう話になっていたのですが
原発の安全性も、炭酸ガス物語も、どちらも明確な根拠が
ありません。 

現状では、エネルギーの使用量を減らすか、
火力を増やすしか手はありません。
石油の埋蔵量は、バクー油田一つで
世界の現在の需要量の1500年分
オイルシェルやオイルサンドを加えれば
更にその何倍です。

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