藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2015年10月14日

  

えとせとら

2015.10.14.
 
 
 
フォルクスワーゲン社は
第二次大戦のドイツ指導者の
鶴の一声に応え、
ポルシェ博士がデザインした
不朽の名車の名前そのままを
社名としています。
 
ポルシェと言えば、
一般には、自動車のブランドとして
有名ですが、この人物、
無段変速式の自走砲や(ゴーカートみたいに
ギア比を任意に変えられます)
巨大戦車「マウス」等の設計で有名です。
 
 
さて、自動車の排ガスには、
様々な有害物質が含まれていますが
第二次世界大戦下の強制収容所でも
排気ガスが「活用」されました。
 
初期のガス室は、地下にあったのではなく
自動車の荷室でした。
排管のついてないトラックの荷室に
閉じ込められた囚人は、室内に放出される
排気ガスによって、一酸化炭素中毒になり
帰らぬ人となっていきました。
 
 
様々な有害物質のうち、
自動車産業が、環境問題に大きな影響を与えるもの
として、大きく取り上げたのは、
 
 
SOX
NOX
オイル微粒子
 
 
以上、3つでした。
 
 
SOXについては、ある程度、低減に成功しています。
燃料の中に、硫黄が入っていなければ、どんなに
エンジンを回しても、SOX(硫黄酸化物)は
生成されません。
 
排気ガス処理よりも、元を断つことで
発生を抑えることができます。
 
 
化石燃料の脱硫というと
一時は、日本の商社が一社で
独占的に事業化していた時期がありました。
 
その当時は、生成される硫黄化合物
特に、工業用の硫酸などを、ほとんど
世界市場を席巻する勢いで販売していました。
 
といっても、脱硫プロセスを、生成物ビジネスの需要の
範囲にとどめておくことはできませんので、
徐々に、普及し、タイを皮切りに、東南アジアにも拡大して
いきました。 
こうなると、大量の生成物を捌くため
硫黄を石膏にして、吉野石膏や、千代田ウーテ等に供給、
そこで、9~12ミリ厚の石膏層を貼り付けた
石膏ボードを製造し、建材として販売しました。 
一時は、鳴り物入りで、石膏ボードが宣伝されましたが、
背景には、脱硫の普及によるバイプロ
処理の圧力がありました。
 
私自身が、脱硫ビジネスにかかわったころには
もう脱硫なんていうのは当たり前になっていました。
国内の既存設備には、脱硫装置はついていましたので
新規の石炭火力発電所の建設計画がかたまってくると
そこへ、生石灰を製造するロータリーキルンという
巨大な円筒状の炉を建設し、原料の石灰を供給する
商談を進めました。
生石灰は、硫黄を吸着させるのに使用されます。
 
ともかく、燃料中の硫黄分を除去することで
排ガス中のSOXを劇的に減少させることが可能に
なっていきました。
 
 
問題は、今回のフォルクスワーゲン事件でも
登場した NOX (窒素酸化物) です。
 
オイル微粒子についても、スキャンダルが
発生しました。 実は、もっとも真面目に
オイル微粒子問題に取り組み、世界で初めて
オイル微粒子を有効に排除するシステムを
採用したのがフォルクスワーゲン社でした。
ドイツの他のメーカーも、同調していますが
他国のメーカーは、相変わらず、問題の多い
システムを使い続けています。
(DPFフィルターといいますが、一般的な
 セラミックスで作ってしまうと、使っている内に
 壊れてしまい、機能しなくなってしまいます。
 試験で合格しても、使用するにつれて
 どんどん壊れていくわけです。
 フォルクスワーゲン社は、他社に先駆け
 劣化しないDPFフィルターを採用しました)
 
 
自動車のエンジンは、基本的に
不完全燃焼しています。
 
とことん空気の比率を高めたり
圧縮空気を送りこむ
こういうことをすれば
完全燃焼するかもしれませんが
今度は、空気に含まれる窒素が
大量の酸素と反応し、たくさんの
NOXを生じます。
 
  そもそも、炭素が完全燃焼すると
  1500度に達しますから、エンジンを
  つくる金属が溶けてしまいます。
 
  他にも、エンジンの駆動サイクルを
  回していくためにも、温度を低く抑えて
  おく必要があります。
 
逆に、燃料を噴いて、出力を上げたりすると
不完全燃焼による生成物も増え、
オイル微粒子も大量に発生することになります。
 
どっちに傾いても、NOX オイル微粒子は
どちかが、より多く発生する、という
矛盾をはらんでいます。
 
 
ともかく、硫黄は不純物ですから
燃料中から除去すればいいのですが
NOXは、空気中の窒素と酸素が原料であり
オイル微粒子は、
そもそも燃料のガソリンやディーゼルオイルが
原料なのですから、発生することを防ぐのは
無理があります。
 
 
では、排気ガス処理システムで
抜本的に除去することができるのでしょうか。
 
 
 
(つづく)

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