藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2020年09月06日

  

免疫

BCG接種率が100%に近い強制接種の国(日本では定期接種と呼びます)は、任意接種により接種率が低い欧米諸国よりも新型コロナウイルス感染による死亡率が低いという説が一時、盛んに流布され、新型コロナウイルス予防目的でBCGを接種しようとする人がでてきたため、そういうことが起こらないよう、もう話題にはしなくなったのかと考えておりましたが、またまた、仮説検証記事が報道されていました。

 

結局はよくわからない、ということなのですが、BCG強制接種国は任意接種国より結核死亡率が概ね一桁高いという事実は相変らず触れられていません。BCGは通常、小児に接種し、小児期の結核感染リスクを下げる効果が見られます。一方、「結核死亡率」となると、高齢者の死亡が多いため、小児期に接種するワクチンと高齢者の死亡とを関連付けるには、あまりにも多くの要因が入り込む可能性があり、「BCG接種したから結核で亡くなる人が増えた」と単純に結論付けられるものではありません。 免疫寛容が成立しやすい時期にBCGを接種するのですから、結核菌を敵と認識しなくなるリスクもあるのかもしれませんが、どのような説を立てるにしても、これを検証するのは無理に近いほど大変です。接種後、数十年を経て何が起こるかを説明しないといけないのですから。 ただどうであれ、事実は事実として押さえておくべきです。 BCG接種率が高い国は結核死亡率が高いのです。

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