藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2011年03月06日

  

くすり, 免疫

2011.3.7.

厚生労働省は、小児用肺炎ワクチンとヒブワクチンの
接種を、当面、見合わせるよう、全国自治体に通知しました。

3月2日~4日の三日間の間に、死亡例報告を
受けての措置ということです。
生後半年~2歳代の女の子と男の子、4人が、ワクチン接種後
翌日~3日以内に死亡したというものです。
4人のうち、3人までが、両方のワクチンを接種しています。

ワクチンに原因があったかどうか、不明もしくは調査不能
とされています。 人が亡くなった原因というのは、実際、
なかなかわからないものですが、4人も、ワクチン接種後
まもなく亡くなった例が続いた、ということでワクチンとの
関連を疑った、ということでしょう。

かつて、SIDS 乳幼児突然死症候群の悪夢が
続いた時期がありましたが、数日以内に同様の
突然死が続くと、当時を思い出してしまいます。
なぜ、小さな子供の命が犠牲にならなければ
いけないのか。

さて今回、問題となった肺炎ワクチン4件、
ヒブワクチン3件のうち、
同一ロットが使用されたのは、肺炎ワクチンの2例だけで
あとはすべて、別々のロットが使用されています。
同一ロットに事件が集中していると、何か異物の混入とか
ワクチン種株として用いた病原体の変異が疑われますが
今回は二種各々3ロットづつに分かれています。
もっとも、同一株から、同時に培養をおこし、
単に別々の容器に分けて、独立して品質検査を
実施した場合であっても、別ロットになります。
肺炎ワクチンの方は、ロットナンバーからみて、
おそらく、同一生産分の出荷日が異なるだけで、
それも、3日以内に集中しているようです。

ところで、死亡例が出た、だから接種中止。
一見、常識的な対応に見えます。
ですが、小児へのワクチン接種に
事故はつきものです。
最初から、事故が起こるという前提で
考えておくべきものです。
ですから、どこの国でも任意接種、
つまり接種するかどうかは、本人もしくは
小さな子供の場合は保護者に
決めてもらうのです。
強制的に集団接種など世界では非常識、
日本だけがそんな無茶苦茶なことをやり、
そして、接種しない人は他人の迷惑を
考えない、と非難までする意見がはびこって
きたのです。乳幼児の相次ぐ死亡という
現実に直面した時、集団接種を主張してきた
人々は、何と言うのでしょうか。
いや、直接的な因果関係は実証されていない
とでもいうのでしょうか。

接種しないと、死亡も含めてどれほど
重篤な疾病に陥るのか、それに対して
接種による事故はどの程度か、両方の
危険と、そもそも効果とされているものの
根拠を検討し、厳密にほんとうのことは
分からない状況の中で、接種するのかしないのかを
決めるのが、通常のやり方です。

ここに大きな落とし穴があります。
接種直後の事故は大きく問題として
とりあげられますが、接種後、時間が
経ってからの影響は、効果測定も含めて
議論されることがほとんどありません。
ほんとの効果と副作用は、長期的な
影響を見ないと評価できないにも
かかわらずです。

そして、事故が起こるぐらいのことは想定済みで
接種していたはずなのに、実際に事故が起こると、
中止という対応になります。
事故がおこって中止するくらいなら、最初から
接種を認めるべきではないでしょう。
いや、事故のリスク、また長期的な副作用、
長期的な感染防止効果の不確からしさ、
そして費用、すべてのマイナス面を考慮したうえで、
やはり接種するメリットはある、
という結論に至ったのなら、
事故が起こったことを理由に接種を中止すべきでは
ないでしょう。

今回は、短期間に4人も集中したので
異常事態、とみたのでしょうけども。

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