藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2008年11月24日

  

くすり

2008.11.23. まだまだ自然免疫の書き込みで突っ走るつもりだったのですが、折角、カテゴリーを複数用意してるのに、なんで他のところは一つも書いていないのか、と、文句がきましたので、一応、少しずつでも、他のカテゴリーに書いていきます。

抗がん剤を一つずつ解説するつもりはありません。たまにやるかもしれませんが、少なくとも、製造承認がおりたものについては、医薬品メーカーの効能書を読んでいただく、とか。あるいは、お医者さんのHPの中には、もっと分かり易く説明してあるのもあります。 ここでは、医薬品産業のなりたち、歴史、業界動向、何よりも、こういった医薬品業界を動かしてきた基盤となっている、哲学=物の考え方、を、少しでも、お伝えできればと考えております。

免疫細胞療法はエビデンスがない!と、よく叱られますが、では、エビデンス、ってほんとは何なの? ということは、医薬品業界の哲学抜きには語れません。 一見、回り道のようですが、抗がん剤を生み出してきた背景が、少しでも浮かびあがれば、と考えております。

さて、医薬品の英語名は、pharmaceuticalですが、medecine という言葉の方が、一般にはよく知られているでしょう。 間違っても、drug  とは言わない方がいいと思います。 ドラッグストアとかいいますけど、英語で、drug は、通常、麻薬か覚せい剤のことです。 ドラッグストアって、凄い意味ですね。

では、英語圏で、薬局のことを何というのか、というと、pharmacy が一般的です。 欧州へ行くと、pharmacy と同じ位の数のhomeopacy というお店もあります。 スペインなんかは、homeopacy の方が多いですね。 実は、西洋医学といっても、二つの大きな流れがあるのですが、それはまたいずれ。

で。 このmedicine という言葉、近代医薬品産業のルーツを如実に表しております。

Medici と cin に分かれるのですが、cin は、毒とか、殺すという意味です。 今のイラン辺りに本拠を構えたアサシン教団、十字軍の要人を執拗に暗殺しようとして、恐れられたのですが、この教団から、暗殺という言葉が生まれました。 このシンですね、元々、殺すという意味があります。殺し方の基本技に毒殺がありましたので、言葉としても重なるのでしょう。 医薬品の名前にもよく使われています。 ストレプトマイシン、カナマイシン、ジョサマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、、、 数えればきりがありませんね。 菌を殺す毒、がんを殺す毒、ということで、語尾にシンがついています。 微生物がつくった毒、マイコバイオロジーが作った毒ということで、マイシン、という語尾を使うことが多いのですが、抗生物質の典型的な名前ですね。 ペニシリンとか、アンピシリンとか、シリンという言い方も多いですが。

では、Medici って、なんでしょう。 名前の通りです。 あの有名な、メディチ家の名前そのものです。 医薬品の俗称、medicine とは、メディチの毒、メディチが殺すという意味を語源としているのです。 これ俗称です、正式には、pharmaceutical です。 医薬品メーカーの英語名とか、海外の製薬メーカーの名前は、みんなphamaceutical です。

ちなみに、医療は、medical ですね。 語尾のal は、神を表します。 ちょっと正確には覚えていませんが、エジプトの神だったような、、、 アルコールという言葉、al co hol これ全部、神という意味で、神が三つもつながってる特殊な構成となっています。 さて、話がそれてしまいました、元に戻りましょう。(後日修正:al はフェニキアの神 el がal と表記されたものだそうです。)

シェークスピアは、勿論、普通には芸術家として有名ですが、シェークスピアの作品には、ヨーロッパを動かす底流、ヨーロッパの社会の仕組みが形成されていったプロセスが、象徴的に表わされていると考えられています。 よくフェニキア人が登場しているのですが、ヨーロッパ、エウロパとは、そもそもフェニキアの女神の名前ですね。 リア王という作品の中で、政敵を消すため、耳の中に毒液を垂らすシーンがあります。あれこそ、Medicine なのです。 ああやって、大きくなっていったのですね、メディチ家は。 メディチ家が取り入れたフェニキアのシステムで、最重要なものは、為替システムと、変動相場制であり、為替発行業務や取次ぎ業務、また、都市毎の為替の交換レートが変動するシステムを巧みに利用し、ファイナンステクノロジーで富を築いていったのですが、もう一つのメディチ家発展の原動力となったのが、Medicine です。

私が、医薬品の仕事を始めたのは1984年でした。 この頃、日本には2500社も医薬品メーカーが存在し、ヨーロッパには、1500社が活動していました。この内、半分、750社が、イタリアに集中していました。 米国の医薬品メーカーも、実際に訪問すると、出てくるのはイタリア人が異常に多かったです。 イタリアは、西欧医薬品産業、直接の発祥の地なのです。 メディチ家が、「輸入」した元はヨーロッパではなく、そちらがルーツなのですが、ともかく、ヨーロッパに産業として根付かせたのは、メディチ家であり、今日でもなお、天然抽出物系の医薬品に関しては、イタリアにオリジナル品が集中しています。 更に、スイスから、リヒテンシュタイン、チロル地方、メルヘン街道とつながる錬金術が盛んだった地域から、サルファ剤をはじめ、合成抗菌剤が輩出され、パスツールを擁するフランスは、免疫系や血液製剤が得意、ペニシリンを当てた英国は、醗酵生産される抗生物質が得意、といった、地域毎の特徴があります。 ただ、元々の基礎は、「毒」で相手を殺すか、「毒」を薄めて使うか、そういった文化の中から、生まれ出たものなのです。

私も医薬品関係の海外出張ということでは、圧倒的にイタリアが多かったのですが、出てくる人々は、正にメディチ家です。 学校で習った教科書には、イグナティウス・デ・ロヨラによって、コシモ・ディ・メディチが倒され、メディチ家は滅ぼされた、と書いてました。 免罪符で大儲けしたのが、宗教革命を招き、その反動でイグナティウス・デ・ロヨラとフランシスコ・ザビエル等が、軍隊式の厳格な結社であるイエズス会を結成、ヨーロッパは、宗教戦争・魔女狩りと、どう見ても、「暗黒時代」に突入していくのですが、日本の戦国時代に、少年使節が会ったのが、メディチ家、日本にゼウスの教えを説きにきたのが、正にザビエロですね、時代としては、そういう頃です。 最近の歴史の本には、もう少し違うストーリーが描かれていますが、ともかく、メディチ家は滅んだことになってますね。  でも、どっこい生きてましたけ
ど。

今日はこの辺にして、明日は、続きに、医薬品業界の重鎮たちが、どういう人達か、訪問録でも書かせてください。   なお、ANK療法は、この手の人達から発想を得たのではなく、全く、逆です。 誤解なきようお願いします。  既存の業界の考え方では、がんを治すのは難しい、、、、 技術的には、コテコテの西洋医学、ウェスタンテクノロジーですが、考え方は、伝統的医薬品産業とは違和するものです。

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