藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

TOP > 毒ガス vs 調味料 化学療法剤のルーツ

2009年03月06日

  

くすり

2009.3.7.
 
 
阪神大震災に被災して程なく、東京に移動し、
新宿のサティアンのようなところに避難していました。
すると、一難さってまた一難。
 
地下鉄に乗っていると、次々に駅を通過、
しかもホームに人影が見えません。
 
これは、、、 と、思いきや、、、
毒ガス攻撃があったため、
緊急に全駅通過となっていたのでした。
 
すぐに、ああ、サリンか、と、ピンときました。
当時、松本サリン事件が知られていましたが、
農薬が何かの拍子に混ざった事故かもしれない、とか、
諸説、流布されておりました。
 
別に特別な情報ソースがあったという訳ではありませんが、
一般情報から、大規模なサリン攻撃がありえることは
想定しておりました。 
 
それまでの何日かと同じ路線を選んでいたら、まともに
サリンを浴びていたところでした。たまたま、その日に限って、
並行して走る別の路線にしたので、間一髪、助かったのでした。
 
 
さて、毒ガスの歴史というと、青酸ガスを発生させる手法は、紀元前から
使われていたようですし、秀吉の朝鮮出兵の際にも、朝鮮軍は南方から
大量の唐辛子を調達、大砲に詰めて、毒ガス砲として、日本遠征軍に
浴びせました。 大量に残った唐辛子の処分法として、体が温まるから、と、
キムチに混ぜるようになった、という逸話があります。 
唐辛子の辛味成分、カプサイシンは、赤い色素としても、また、辛味としても
食品添加物として使われているので、ポーランドなどから大量に輸入して
いました。 一度、サンプルの袋が破れてカプサイシン粉末が飛び散り、
偉い目にあったことがあります。 
 
 
化学療法剤は、第二次大戦中、マスタードガスを改良(?)することから
開発が始まった、とされています。 一種の突然変異誘発剤という奴で、
遺伝子複製の際、エラーコピーを起こします。 
 
突然変異誘発剤=発がん剤、とは言えませんが、発がん剤の可能性が
高いと考えられます。
 
 
一昨日、チラリと書きましたが、化学療法剤の多くは、核酸調味料と共通の構造を
持ちます。 毒ガスであれ、調味料の親戚であれ、遺伝子複製の際、為りすます、
遺伝子成分の合成を邪魔する、メカニズムは様々でも、結果として、正常な
遺伝子複製を邪魔し、遺伝情報伝達にエラーを起こさせる、ということでは、
ほぼ共通です。
 
 
化学療法剤は、毒ガスから派生したから危険なのか、というと、
それはフェアな見方ではありません。
 
例えば。
 
カップラーメンなどによく入ってるグリシンというアミノ酸。
必須アミノ酸の一種で、栄養としてある程度の量を取らなければならない
大事なアミノ酸ですが、糖分と一緒に加熱した時、独特の風味を出し、
また、ちょっとした習慣性があります。
それで、インスタント食品には欠かせない添加剤となっています。
別に危険なものではない、どころか、必要な物質なのですが、
結果的に、インスタント食品を食べたくなり、食べ過ぎる、ということで、
健康にはよろしくない効果を発揮することになります。
グリシンが悪い、というより、使い方の問題です。
 
で、このグリシン、どうやって合成するかというと、青酸カリから、合成するのです。
 
いや、大丈夫ですよ、何から合成しようと、できたものがグリシンなら。
 
 
毒ガスから合成しようが、調味料から合成しようが、最後、どういう機能を
持つか、それだけです。
 
 
それよりも問題なのは、副作用です。
 
 
 
最近の抗がん剤は副作用が少ないタイプも開発されているのですよ、、、、
 
はっきり言って、大嘘です。
 
 
 
イレッサとか、ハセプチンとか、分子標的薬のことを言ってるなら、
確かに、副作用は全然、軽いのです。 ところが、イレッサは、
副作用が酷い薬と、一時、叩かれました。
3%もの患者さんが、間質性肺炎を起こした!!
とんでもない副作用だ、と騒がれました。
 
これだけ聞くと、それは問題だ、と思いますし、
実際、問題なのですが、化学療法剤の重篤な
副作用発生率は、ほぼ100%ですよ。
もちろん、使う量や期間、患者さんの体力によって
全然、副作用の重さは変わるのですが。
100%副作用の化学療法剤を問題とせず、
3%副作用のイレッサを叩く、というのは、一体、
どういうバランス感覚なのでしょうか、、、、???
 
で、本題に戻ります。
日本に紹介されたタイプの西洋医学は、
表面に現象として現われた症状を抑えるタイプの方、
ということを何度も書かせていただきました。
 
副作用というのも、投与時の嘔吐、吐き気、食欲不振、
気だるさ、やる気の喪失、などなど、その場で出る症状のことや、
抜け毛といった、少し時間が経ってから発症するものに
意識が集まってしまいます。
 
患者さんにしてみれば、すぐに自覚症状が現われる副作用こそ、
辛い訳で、長期間に亘り、ジワジワとくるものは、実感がない
訳です。
 
 
ところが、「遺伝子にエラーを起こすことで、がん細胞を殺す」
限りにおいて、がん細胞を殺すパワーと、正常細胞を殺すパワーは
表裏一体です。 がん細胞を殺せば殺すほど、正常細胞を殺します。
吐き気などの、すぐに表れる副作用が軽いものを、副作用が軽い
新しい薬が開発されました、と言ってるのであって、本質的な副作用、
つまり、正常細胞の遺伝子にエラーを与えて、内蔵機能や免疫能を
蝕んでいく副作用は、効果に比例するのです。
 
効果が強い化学療法剤は、副作用も強い、
このジレンマから逃れることはできないのです。
 
 
化学療法剤で、がん細胞の数がどっと減る、これは、立派な治療効果です。
 
問題は、そろそろ効かなくなってきた、その時、どうするか。
別の化学療法剤を使うと、当然、今までより、強いものを使うことになり、
副作用は重篤になります。 
 
 
化学療法剤の使い手、と言われる先生方は、いきなり大量に使わず、
少しずつ、効果をみながら、控えめ、控えめに使い、同じ薬を長く
もたせるのです。  で、だめになったら、次の薬。 段々、強くしていきます。
 
エビデンスあり、と言ってるのは、延命効果のことですから、治ることはないのですが、
1月でも、2月でも、長生きできればいいではないか、という考えです。
 
 
その間、どんどん生命機能が損なわれ、日常生活もままならず、やがて、
耐え難い疼痛に襲われ、鬱病にかかったり、殆どの内臓が
満足に機能しない状態で、最後を迎えることになります。
 
 
これが駄目とは言いませんが、私は、そんな生き方、というか、
死に方を選択するつもりはありません。
 
 
私が、もし、がんと診断され、治療法として、
化学療法剤を選択するとすれば、
それは、がんの増殖が早すぎて、
ANKだけでは、追いつかない、特に、培養期間中にも、
大量にがん細胞が増えてしまう、そういう状況でしょう。
それなら、一気に強力なものをたたみかけるように使ってもらいます。
チビチビ使うから、がん細胞に耐性をもつ余裕を与えるのです。
ボーとしている間に、一気に猛爆を加える、で、化学療法剤は
サッと撤退する。 あとは、ひたすら、ANK療法に、加えるとすれば、
免疫刺激系か、少なくとも免疫の邪魔をしないもの、
そう考えるでしょう。

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