藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
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2018年11月01日

  

がん, 免疫

(前回からの続きです)

 

がん細胞にはよくポリシアル酸が発現します。前回登場したN-アセチルノイラミン酸もシアル酸の一種でそれが沢山つながってポリです。名前からはイメージしにくいのですがシアル酸は糖の一種です。ブドウ糖より大きく「電気を帯びる」のが大きな特徴で細胞同士や細胞とウイルス相互の認識や接着、電気信号の制御、筋肉の潤滑材、血管や粘膜、関節などの滑剤などあらゆる場面で重要な機能を担っています。 

 

シアル酸は細胞や組織の外側を覆う最も基本的な生体物質です。

 

N-アセチルノイラミン酸が複数つながるポリシアル酸構造は「がん胎児抗原」の一つとして知られています。がん細胞はしばしば胎児性の細胞と共通の特徴を示しますので、初期の腫瘍マーカーもほとんどが胎児から抽出された標準物質をベースに開発されました。 CEAやAFP等、こういうものを合法的に扱える一部の自治体があり、そこの工場から出荷されるものを診断薬メーカーに供給していたのですが、まあ全く合法的かつ何かを言われるようなビジネスではないのですが、隣に有名なお菓子の工場があったりと、あんまり詳細を口外できるものでもありません。

 

さてポリシアル酸そのものは診断薬には使えません。血液中に遊離したシアル酸を腫瘍マーカーに使っていたのですが、がんはなくても多少の炎症があれば血中シアル酸濃度がすぐに上がるので、やがて使われなくなりました。

 

哺乳類はN-アセチルノイラミン酸とN-グリコリルノイラミン酸の両方を使います。つい先日もNHKスペシャルで後者が心疾患の原因になるという学説を紹介していましたが、哺乳類の中では例外的にヒトは作ることができません。 ところが、がん細胞の表面にはN-グリコリルノイラミン酸が発現しているという報告があります。 たまにある、のか、必ずあるのか、概ね大体あるのか、まだ見極めが必要な段階ですが俄かに話題になっています。

 

(続く)

 

 

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