藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年10月28日

  

がん

2009.10.28.
 
 
今日も、うちのスタッフが、
部位毎の奏効率だか、細かいことは分かりませんが、
治療効果の統計データを教えて欲しい、と
執拗な、あ、失礼しました、ご熱心な、問い合わせを受けていました。
 
その数字がないと、他の療法と比較できないではないか、
ということのようです。
 
 
意味のない数字を公表することはやっておりません、
と、キッパリと答えていましたが、どうも、ご納得いただけないようです。
 
 
数字を聞いてどうするのかよくわかりませんし、
他が出している数字に、一体、何の意味があるのかもわかりません。
 
もっともらしい数字を出しておいた方が、「受け」がいいのは知っています。
 
今日、明日の売上を伸ばしたければ、有名大学に寄付をし、
一流大学と治験を行いました!! と、発表し、(大体、5名位で試験をし、
しかも、標準治療と同時併用の上、一人くらい、少し一時的な縮小効果が
出れば、それでOKのようです)、あるいは、ナントカ率と、数字にして表に
まとめれば、何か、正しいと思う人が多く、商売繁盛する事実は知っております。
 
ですが、私どもは、意味のない数字で、患者さんを誑かすつもりはありません。
ご理解いただけなければしょうがないのですが、そもそも、訳の分からない
デタラメな数字をエビデンスとして、標準治療が承認され、結果的に
がんで亡くなる方が増え続けているのが実態です。
 
うちのスタッフには、辛いかもしれませんが、「通じやすい話」をつくって
しまうと、それは、魂を売ることであり、標準治療が正しいとする
歪んだ医療界に迎合することであり、ANK療法普及の途を
閉ざすことにもつながります。 少々、理解されづらくても、
真実を伝えていく以外、この無茶苦茶ながん治療の実態を
変えていくことはできません。
 
 
 
例えば、肝臓がんの治療成績を何か数字にするとなると。
仮に、5年生存率のデータを取れたとしましょう。
 
この場合、ある病院が、ステージ I の患者さんばかり治療したとします。
標準治療を施したらならば、5年生存率は、概ね、3分の1位でしょう。
一方、別の病院は、末期進行がんばかり治療したとします。
やはり、標準治療を施したとして、5年生存率は、限りなくゼロに近いでしょう。
 
よく週刊誌で病院ランキングをやっておりますが、
がんの治療成績の番付が発表されることもありますね。 
あれ、どう見ればいいのか。
成績の悪いところが、一般に、医者の腕がいいところ、です。
具体名を挙げると名誉毀損になりますから申し上げませんが、
ある大阪の有名な病院は、早期がん以外、治療を拒みます。
当然、5年生存率は高くなります。
当たり前ですね。
何も治療しなくても、5年くらい、
生きている方は沢山いらっしゃるわけですから。
ところが、技術の高いところは、難しい患者さんが
集まってきます。 どんなに技術が高くても、
結局、標準治療をやっている限りは、
遠隔転移を伴うがんは治りません。
ましてや、5年生存率というデータで比較するのであれば、
病院にきた時の余命が、最初から違っているわけです。
かくして、腕がいいところほど、成績は悪くなります。 
 
ANK療法の場合、ステージ I とか、手術で大きな腫瘍の塊が取れ、
あとは、微小分散がんがあるのかどうか、という術後再発防止の目的で
治療を受けられ、亡くなった方はいらっしゃいません。
逆に、余命宣告を受け、標準治療適用不可となった患者さんの
3分の2以上は、程なく、亡くなられます。 
ANK療法も魔法ではありませんので、
生命力が残っていない人を蘇らせることはできません。
あくまで、がんの治療法なのです。
 
 
うちは患者さんの細胞を強くして戻すだけですから、
本当のことを言ってしまえば、治る、治らないは、患者さん次第なのです。
まず、殆どの人は、自分が、がんに罹っているのに、治療法によって
治る、治らないの確率を求めてきます。
どれだけ免疫力を残した状態で治療を開始するのか、
どれだけ、がんに勢いがあるのか、
どれだけ、内臓など、生命機能全般に活力が残っているのか、
同時に使えるほかの治療法は何があるのか、
そして直視せざるを得ない現実として、どれだけ治療費を用意できるか、
他にも、数えればきりがありません。
患者さんがどういう状態かによって、治療効果の現れる速度が異なります。
培養した細胞は、確実に、がん細胞を殺す状態まで活性化させます。
ですから、何の効果もない、ということはないのです。
また、必ず、熱が出ます。
つまり、免疫刺激は必ず起こります。
免疫刺激効果を生じる奏効率は100%ということになります。
 
よく、効果があるのかどうか、と聞かれるのですが、
効果は必ずあります。
ですが、効果があるかどうかが、決定的に重要なんでしょうか。
もちろん、延命とか、QOLという効果があるにこしたことはありませんが、
結局は、治るか、治らないか、ですよね。
奏効率に、何の意味があるんでしょうか。
効果はありました、がんが縮小しました!
半年後、患者さんは亡くなりましたけど。
これでも治療直後のデータを取れば、
奏効率が何十%にもなる、となるわけで、
実際、こうして、化学療法剤はエビデンスあり、とされ、
保険適用となり、そして、化学療法剤が普及するに
伴い、また、早期発見早期治療が広がるに伴い、
がんで亡くなる方は増え続けたのです。
 
 
 
 
 

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