藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年11月02日

  

くすり

2009.11.1.
 
 
ANK療法の有効性を示す統計データを
求められる方は、是非、その前に、
 
「統計データの有効性」について、
お考えください。
 
 
今週から、インフルエンザワクチンの大量接種が
始まります。 いよいよ、危険な季節の始まりです。
ワクチンを射つから、危険なのですが。
 
厚生労働省は、「インフルエンザに感染したときに
重症化を防ぐ」ために、ワクチンをうちましょう、と言っています。
 
感染はするんです。
ワクチン射っても、感染を防ぐことはできません。
そこまでは、認めているのです。
 
ですが、一般の人や、医療従事者までが
ワクチンをうつと感染を防ぐと勘違いしていますから、
徹底して、感染防止効果はないことを、周知すべきです。
 
さて、それはさておき、重症化を防ぐという根拠は
どこにあるのでしょうか。
 
 
老人施設などの統計データによると、
ワクチンを射たなかった人の方が、
射った人より、明らかに統計的に有意に
重症化する確率が高い、としています。
 
立派なエビデンスがあるんですよ、としているのです。
 
なんで、こういう科学的に根拠のない統計データを
エビデンスとするのでしょうか。
 
 
ワクチンを射て、と、半ば、強制的な空気が老人施設を
支配しているそうです。 射たない奴は、犯罪者なのだ、と。
何故ならば、射たない奴は、自分のことだけを考えている、
他人に染したらどうするんだ、この非国民が! という圧力を
かけているんだそうです。 私自身は実情を知りませんが、
かつて、国立感染症センターの所長を勤められ、今は、
老人施設で働いておられる母里氏が、著書の中で、
子供への集団接種をやっとやめたと思ったら、今度は、
老人に集団接種を強要している、けしからん! と
非難しておられます。 この方は、ウイルスの専門家でも
あられますが、著書の帯布には、ワクチンは「効きません!」と
明確なメッセージが書かれてあります。
 
で、強制があったかどうかはともかく、
ワクチンを射たなかった人達はどういう人達だったか、
ということが問題です。 
自分のことしか考えない人だったかどうかではなく、
健康状態がどうであったか、ということです。
 
熱がある、持病がある、既に何かに感染している、、、、
体力的に弱っていたり、病状がある人は、
ワクチンを射ちません。
危険だからです。
ワクチンの毒性に耐えられる
元気な人でなければ、
ワクチンを射つのは、
極めて危険です。
 
牛にワクチン射つとよく分かります。
皮の上からでは、見分けがつきませんが、
お肉にするとき、ワクチンを射った周辺の
組織は、完全に破壊され、壊死を起こしていますので、
鋭い刃物で、抉り取ってから、出荷するのです。
人間の場合、当然、そのような「処置」はしませんから、
皮膚の上から見ただけでは、なかなか、分からないですね。
 
さて、余り気にもとめずにワクチンを射った人達と、
病状などがあって、ワクチンを射たなかった人達。
こういう人達が同居する老人施設でインフルエンザが
流行したら、どちらが重症化し易いかは、明確です。
元々、弱っていたからワクチンを射つことができなかった
人達が重症化し易い、そう考えるのが自然でしょう。 
 
 
統計処理というのは、同じ条件の人達のデータを
集めなければ、意味がないどころか、真実と逆の
結果が出ることもあります。
 
早期がんの人達が樹状細胞療法を沢山うけ、
末期進行がんの人がANK療法に殺到したら、
5年生存率では、樹状細胞療法の圧勝に終わるのは
目に見えています。 どういう人が受けたの?
このポイントをはずした統計データは意味がありません。
では、どういう人かを分類すると、100人いれば、
100通りのパターンの治療履歴と病歴をお持ちの方々なのです。
この状況で統計処理する意味はありません。
一件、一件、個別の症例を説明して、
こういう風に治療の設計を考えるんですよ、
で、この人はこうなったけど、
こっちの人はこうなった、、、、 さて、自分はどうするか、
そうやって、考えていくしかないのです。
 
がんワクチン(ペプチドワクチン)によって延命効果が出た、
というのも、論文を読めば、ワクチンによって
抗体価が上がった人の方が、上がらなかった人より
長生きした、としているだけです。
ワクチンという異物に反応する免疫力が残っていた人の方が、
反応もできない免疫力が弱ってしまった人より長生きできた、
という、ごくごく当たり前の話なだけです。
こんなデータでも、統計処理して、
「統計的に効果が証明された」として、
東大印でもつけておけば、
「効くんだ!」と思ってしまう人が
大勢でてしまうのです。
 
 
ちなみに、インフルエンザに感染して重症化し、最悪、
命を落とされる方は、アスピリンの服用と正の相関がある、
とされています。 つまり、明確に原因と断定されるわけでは
ありませんが、アスピリンの服用は重症化につながる可能性が
示唆されているのです。 ワクチンなんか勧める前に、
アスピリンの服用を避けることを徹底周知すべきです。
ところが、インフルエンザの季節を迎え、
アスピリンの一般大衆薬、お医者さんの処方が要らない
薬局で買える、しかも呑みやすいタイプ、お年寄りでも飲みやすい
タイプが新発売されました。
 
一体、何を考えているんでしょうか???

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