藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2010年03月28日

  

がん, 免疫

2010.3.27.
おサルさんの細胞を使うのは、ポリオワクチンに限りません。
サル、ネズミ、トリ、などの細胞がよく、ワクチン製造とか、ウイルスを用いる実験に使われます。研究段階、弱毒株を選別する段階、種株として確立する段階、ある程度、数を増やす段階、量産する段階、、、それぞれのステップで、異なる種の細胞を使うこともあります。
その中でも御三家といえば、
アフリカミドリザルの腎臓細胞
チャイニーズハムスターの卵巣細胞
ニワトリの胚(要するに受精した卵を少し育てたもの)
流石に最近では人間様の細胞は、「製造」目的には、使いません。ジェンナーの時代は、ワクチンをつくるのも、保管するのも、輸出するのも、生きた子供を使いました。 日本でも江戸時代に、ウイルスを投与された人間の子供を輸入し、その子供からリンパを取って、ワクチンをつくっています。もっともジェンナー氏の時代にウイルスは発見されていませんが。こういう歴史なのです。
さて、アカゲザルから高頻度で最強発がんウイルスSV40が検出され、ポリオワクチンの種株ウイルスに、SV40が混入しているぞ、という騒動の中で、アカゲザル→アフリカミドリザルへと主役の交代が進んだのですが、アカゲザルを使わなくなった本当の理由は、「獲れなくなってきたから」ということです。
アカゲザルは、東南アジアのジャングルに、唸るほどいましたが、そして実際、うるさく唸っていましたが、生息地域の減少と共に、姿を消していきました。「体にいい」、「地球に優しい」、「とってもエコな」、「植物性の」製品をつくるため、徹底したジャングルの伐採が行われ、アブラヤシの林へと変わっていったのです。 ブラックタイガーの養殖池や、タピオカ澱粉をつくる芋畑なども増えていきました。 この辺りは、戦後賠償金を日本政府が支払い、その資金を活用して日本の大企業がプランテーション展開させるもので、圧倒的な供給力を背景に、世界の「食」や、雑貨品までも変えていきます。 その話はともかく、結果的に、医療産業やワクチン業界が必要とする「おサルさん」が獲れなくなってしまいます。
そこで選ばれたのが、アフリカミドリザル
学生の頃は、なぜ、「ミドリ」なのか、疑問に思っていました。大体、アカゲとか、ミドリとか、ニホンサル、キツネサル、メガネサル、、、中には、チンパンジーやゴリラ、ヒヒという名前もありますが、トラ、ライオン、チータ、ピューマ、パンサー、クーガー、ボブ、、、、、ちゃんと独立した名前を次々とつけられているネコ科たちに比べ、おサルさんの名前の付け方は、如何にも、テキトー です。
タンザニアのサバンナへ行って、一発で分かりました。辺り一面、「ミドリ」のサルがウジャウジャいるのです。どこにでもいます。 追いかけても逃げません。ウン? と、いう感じで、反応しないのです。中には、勝負を挑んでくるボスらしきのもいます。どうせ、お前ら、実験台か、ワクチン製造原料にされるぞ、、、と、ブツブツ念じていたら、キーキー、大声で騒ぎ出しました。
ほんとにミドリ色なんだ、、、、
なぜ、アフリカのミドリ、なのか、と、どんな偉い先生に聞いても、ううん、まあ、それは、、、 と、テキトーな返事はくるのですが、納得いく答えはありませんでした。行ってみて、すぐ分かりました。どこにでも転がっているのです。簡単に捕まります。木にも登ってましたが、基本的に地面に密集していて、お尻を地面にベタッと着け、即座に動けるというには程遠い様子で、ただ、モグモグ食っています。
弱肉強食といいますが、それは西洋人がつくったイメージ。子供の頃、「野生の王国」という番組を見るのが楽しみで、大人になってからでも、アッテンボローとか、BBC系の野生物は、かなりマイナーな映画小屋であっても観にいきましたが、ああいうスクリーンに描かれる世界と現実のサバンナはまるで違います。なんで、こんなんが、生き残れる訳? というのがゴロゴロいるのです。 むしろ、肉食動物の現実は厳しい、、、、 TV番組にはボツ採用になる草食動物の群が移動してしまったあとのライオンは悲惨です。痩せこけ、ウサギやTVには映らない小さ目の犬みたいな鹿ディグディグを追いかけまあしています。ディグディグはサバンナでみる哺乳動物として生息数ナンバーワンでしょうが、見た目が格好悪いのでお茶の間「野生の王国」には登場しません。
ま、それはともかく、アフリカミドリザルは小さくて、メスや子供なら、尻をつけて座ると、膝の高さの半分にもなりませんし、動きがどんくさいので、扱い易そうです。
さて、長くなってしまいましたが、「安全」である、ということで選ばれたアフリカミドリザル。ウイルスを増殖させる細胞として、あるいは、ヒトの遺伝子を導入して、目的とする物質をつくらせる、など、頻繁に用いられる代表的な細胞となりました。 ところが。 アフリカミドリザルも、アカゲザルほど多くはありませんが、SV40に感染しているものがいます。

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