藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
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2016年05月02日

  

がん, 免疫

2016.5.1.

 

 

 

新幹線のグリーン車の

車内フリー雑誌に

Wedge という雑誌があり

キオスクでも500円で

売ってますので

たまに、買って読んでいます。

 

 

概ね好意的な印象をもっております。

 

 

 

5月号に

 

放射能とワクチン

カルト化からママを救う

~ エセ科学が生み出す実害

 

 

という記事がありました。

 

 

福島原発被害と子宮頸がんワクチンに関し

エセ専門家や、一部の医師の執拗な

アンチキャンペーンによって

被害者が出ている、、、、 というような

流れになっています。

 

 

確かに福島原発事件では

俄かエセ専門家が多数あらわれ

いたずらに危険、危険と煽る

訳の分からない話が横行してきました。

 

この記事について

同調する面も多いのですが

「免疫」についての記述は

それこそ、この記事が批判している

ろくに勉強もしていない

エセ科学者そのものの説明に

なっています。

 

そのまま引用します。

 

 

「オーガニックやナチュラル志向で

免疫は獲得できません」

 

(それはそうですが、、、)

 

という見出しで、

 

「 いわゆるエコな人たちって、

自然志向でオーガニックで

ゼロベクレルで免疫力アップ!

というようなことを言いますね。

免疫という言葉はファジーで

すごく難しいんです。

簡単に言うと免疫には

自然免疫と獲得免疫があって、

自然免疫には風邪をひきにくい

とかちょっとした怪我が

治りやすいというようなことで、

獲得免疫は特定のウイルスや

細菌などをターゲットにした免疫。

この2つは全く別の次元のもので、

将棋で言うと歩と飛車角ぐらいの

違いがあります。

それをごっちゃにして、

有機野菜やビタミンCを

摂っていれば元気だから

ワクチンも抗がん剤も

要らないとするのは

明らかな間違いです。」

 

 

これ書いてる人は

医師の免許をお持ちなようですが

確かに、通常、医師の免許を

もっているだけでは

免疫学のことを知っていることには

ならないので、

このようなどうしようもない

デタラメなことを書いても

本人は恥ずかしいとも

思ってないでしょう。

 

 

免疫を将棋に喩えるのが

どうなのかはわかりませんが

敢えて喩えるなら

 

自然免疫は 王と飛車角に金銀桂香

獲得免疫は 歩

 

それぐらいの違いがあります。

 

 

自然免疫が風邪をひきにくいとか

怪我が少し治りやすいとか

その程度のものではありません。

 

 

がん細胞を傷害する腫瘍免疫も

自然免疫の一種です。

 

自然免疫全体かどうかはともかく

腫瘍免疫が低下すると

風邪をひきやすいどころか

がんになります。

 

獲得免疫が暴走すると

自己免疫疾患になりますが

一般に、自己免疫疾患は

自然免疫の低下を伴っています。

 

感染症免疫の司令塔も

自然免疫です。

 

 

これのどこが「歩」でしょうか。

 

 

 

獲得免疫は遺伝的に欠損していても

生きてはいけます。

ところが、自然免疫が

欠損している人間は存在しません。

生きていけないので

生まれてこないのです。

 

マウスの遺伝子操作でも

T細胞やB細胞といった

獲得免疫系の細胞の成熟に

関連する遺伝子を

「ノックアウト」した、、、

要するに、まともにT細胞や

B細胞が機能しない状態にしても

生きています。

 

自然免疫系のノックアウトは

生まれてきません。

 

 

歩がないと将棋になりませんが

獲得免疫は、なくても何とかなるもの

なのです。

 

 

 

そして、獲得免疫は自然免疫によって

コントロールされています。

自然免疫から発動の指示がでないと

獲得免疫は動きません。

 

自然免疫は24時間

常に稼働体制です。

 

細菌やウイルスの

共通構造を認識し

常に、破壊しているのも

自然免疫です。

 

特定の細菌やウイルスの

異常増殖に対して

自然免疫からの指令を受け

特定の獲得免疫細胞が活性化され

大量増殖の上、対抗策をとる

こういうシステムが基本ですので

あくまで、獲得免疫は

自然免疫の補助システムです。

 

 

また、感染症の大半に対して

ワクチンの開発ができません。

ほとんどの感染症に対して

有効なワクチンをつくれません。

エイズのワクチンなど

いくら開発しても

どうにもなりません。

はしかワクチンは

間違いなく感染防止効果が

ありますが、他のものは

あまりあてになりません。

 

ワクチンに頼るという発想で

感染症を防ぐなど、とんでもない

エセ科学です。

 

細菌に対しては抗生剤・抗菌剤

ウイルスの大流行に対しては「隔離」

 

これが基本であって

ワクチンは、補助的なものです。

 

 

 

また、記事にも抗がん剤も少し登場しますが

がんを征圧するのは「自然免疫」です。

獲得免疫は、がん細胞に対して

それほど反応しません。

 

 

こうした基礎的な免疫学の知識というのは

なかなか広まりません。

 

 

 

確かに、免疫という言葉が

ファジーに使われている、

それはその通りでしょう。

 

がん免疫治療といっても

キノコを食べる話から

有機野菜を食べる話

笑えばいい話、、、、

 

およそ、治療とは言えないものが

蔓延しているのはそうなのですが

「自然免疫」というと

ナチュラルな生き方で自然に

上がってくれる免疫 。。。。。。

 

そんなイメージがあるようですね。

 

ナチュラルキラー細胞を

 

「生まれながらの殺し屋」と

言ってきたのも、

ファジーなイメージでなはく

シンプルかつ正確に

「がん細胞を殺す」

それが第一の機能ですよ、

それも「狙い撃ち」ですよ、

というイメージを伝えるためです。

 

 

 

さて、それはさておき

この記事に限らず

子宮頸がんの是非についての

議論の大半は、偏り過ぎています。

 

安全性について議論する

それはいいのですが

安全性の議論しかしません。

 

効果について議論されません。

 

十代の少女にワクチンをうちました。

それで、その後、何十年もの間

果たして子宮頸がんになるのか

ならないのか、、、、、、

そんなことは、そう簡単に調査

できるものではなく

当然、真のエビデンス

つまり実際に、どれだけ

子宮頸がんを防げるのか

或いは、防げないのか

そんな直球そのものの

データは存在しません。

 

今回の記事でも

子宮頸がんワクチンの

危険性を過度に煽るために

ワクチンの推奨が止まったままになって

子宮頸がんになる人が増えるという

前提に立っていますが

 

何 を 根 拠 に ?

 

なのです。

 

 

(続く)

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