藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年10月12日

  

えとせとら

2009.10.12.

(前回の続き)

 
前々回出てきたキャンプデービッド合意の当事者のみなさん、
ノーベル平和賞を受賞されています。
サダト大統領とベギン首相です。
確かに、エジプトとイスラエルが和平を結ぶ、というのは
画期的ニュースでしょう。 オバマ大統領みたいに演説しただけでもらうより、
実績を上げたあとでもらえるのですから、説得力はありますね。
 
では、その後、パレスチナに平和が訪れたのでしょうか。
 
殆ど毎日、パレスチナ自治区はイスラエル軍の攻撃を受けています。
小銃(突撃銃というのですが)と、ロケット?? まあ、自力飛翔可能な
パイプ爆弾という代物しかもたないパレスチナ自治政府軍がイスラエルに
対抗できるものではありません。 
しかも、日々、殺されているのは一般人です。
女性や子供は特に狙い撃ちされます。
流石のイスラエル兵も、こんなことはできないと銃殺を拒否して
牢屋に入れられる人が増えてきました。
これに対し、エジプト軍は、和平が成立しているのですから、
イスラエルに対して何も文句を言いません。
「よその国のことだから」 これはエジプト政府の本音でしょう。 
一国の政府が国益のため、国策として目の前の軍事強国と
和平を結ぶ、これは誰も非難できないことでしょう。 
 
ただ、全然、平和にはなっていないのです。
殺される人は増えているのです。
それでノーベル平和賞というのはどういうことでしょうか。
 
そもそも、
1973年、日本独特の呼称「第四次中東戦争」、
       直後に、国際石油戦略発動、第一次オイルショック
1975年 レバノン内戦勃発、
1978年 イスラエル軍、レバノン侵攻、PLO攻撃に地上部隊投入
       村落丸ごと住民を皆殺し、子供の大量虐殺(カナンの悲劇)など
       民間人の虐殺が続く
       キャンプデービッド合意によりエジプト、イスラエル和平協定締結
1979年 PLO内過激派PFLP、イランで武力闘争開始、
       イラン革命成立
1980年 エジプト・イスラエル国交樹立、サダト大統領暗殺
       イラン・イラク戦争勃発、米英中仏ソは、開戦に踏み切った
       イラク、サダムフセイン大統領を英雄としてたたえ、
       惜しみない軍事協力(つまり兵器を売りまくる)
1982年 イスラエル軍シナイ半島全面撤退、本格的にレバノンへ侵攻
 
イラン・イラク戦争は8年続き、この間、米国CIAはアフガニスタンにおいて
ブッシュファミリーのビジネスパートナーであるビンラディンの一族ウサマを
リーダーとして、アルカイダを育成
 
イライラ戦争終了後、直ちに湾岸戦争へ向けて準備が進められます。
これを最後に、正規軍同士の正面戦争の時代は終わり、
非対称戦、アルカイダに代表されるテロ組織vs大国の時代へ移行、
象徴的な皮切りとして、9.11が実行されます。
 
 
要するに、イスラエルとエジプトの二国間の部分的な関係だけをみれば、
確かに、戦争状態から平和、なのです。 ところが、全体的な枠組みの中で
俯瞰すれば、国家間同士の戦争から、テロ対国家の戦いへ移行していく
流れがあり、そのプロセスの中で、主役と舞台の変更があり、たまたま
エジプトはイスラエルの敵役を降りただけ、という構図が見えてくると思います。
イスラエルの矛先はパレスチナとレバノンに向けられ、これはもう国家間の戦争という
より、軍事力を持つものによる持たない者に対する単なる虐殺です。
その恨みがPLO穏健派の影響力を削ぎ、アラファト議長はイスラエル軍の重囲の中で
憔悴し、衰弱死します。 勢力を強めた過激派PFLPが紛争とテロの火種を撒き、
イランで燃え上がった
の手が、パレスチナ周辺国家間の戦争をはるかに
上回る大規模な戦争を誘発します。 ずぅぅぅっと戦争やってるのです。
一瞬の役割交替劇であったキャンプデービッド合意を称え、
ノーベル平和賞などと、茶番をやってる間に、世界は新たな日常的抗争状態へと
突入していくのです。
 
(続く)

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