藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

TOP > 学術会議の見解(2)

2010年09月03日

  

えとせとら, 免疫

2010.9.2.
 
 
 
前回の続きです。
 
「学術会議」がホメオパシーを「非科学的で荒唐無稽」と
評したポイントは、ホメオパシーで用いるレメディーと呼ばれるもの
まあ、「薬」に相当するものの作り方です。
 
なお、英語で、「薬」 といえば、アロパシーと呼ばれる医療に
用いるものであって、「ホメオパシーの薬」という言い方は
絶対しません。 生命反応のプロセスの一部を毒をもって
制止するのが「薬」です。 現代では、栄養剤もあれば
ホルモン剤もあり、サイトカインもあり、と、本来の薬とは
異なる生体物質そのものもありますが、それでもやはり
日本で売られている「薬」の大半は、生命反応の一部を
止めるものです。 
 
がんの薬は、細胞分裂のプロセスを妨害するものですし、
胃潰瘍の薬は、胃酸の分泌をブロックするもの、
コレステロール合成阻害剤、免疫反応を止める解熱消炎鎮痛剤、
例をあげればきりがありませんが、要するに殆どの医薬品が
生命反応の、ある部分を止めるか、
多少なりともブレーキをかけるものです。
 
 
さて、そのホメオパシーの薬なるレメディーというものは、
薬のように、物質をそのまま体の投与するものではありません。
うん? では、何を投与するのか、、、?
物質ではないものを投与する、、、 この辺りが非科学的と
言われ易いポイントです。
 
毒を水で薄めて、それをまた薄めて、更にまた薄めて、、、、
と、水による希釈を幾度となく繰り返します。
やがて、物質としての毒は消滅するのに、毒の
もっていた情報が水に転写される、というのです。
 
この毒情報をもった水を糖分に吸着させ、
口から飲むのが一般的なやり方です。
 
毒の情報を与えられた体は、これはいかん、と
必死に毒を追い出そうとします。実際には、
毒そのものを投与されたのではないのですが、
レメディーによる刺激によって、体内にある
同じ情報をもったホンモノの毒を追い出そうとします。
 
この毒を追い出す仕組みを免疫とよんでいます。
 
関節の結合組織に放出途上の毒が溜まってしまったのが
リューマチ、肺から毒を出そうとして、気管支にドテッと毒を
含む免疫細胞の死骸が溜まってしまったのが喘息としています。
自己免疫疾患のことを、免疫の単なる暴走なのではなくて、
余りの大量の毒の洪水に、免疫系が渋滞してしまったために
トラブルが起こっている、としています。 そのため、
リューマチなどの自己免疫疾患にステロイドのような
免疫抑制剤を投与すると、もっと渋滞が酷くなるので、
病気は悪化していく、としています。
 
体の中には、母親や環境から取り込んだ毒が
蓄積しており、それ以外にも、不安や恐怖など
心理的な抑圧も受けており、これらが病気の元なのである、
と考えているのです。 その毒や不安、恐怖を体の
外へ追い出すことによって健康になる、ただし、
毒が出ていくプロセスでは、発熱、悪寒、発疹、痛み、嘔吐や下痢
などの急性症状を伴うのが一般的としています。
この急性症状が激しすぎると危険ですから、
一時的に症状を和らげるアロパシーが発達したのですが、
今日では、特に日本では、症状を抑える補助療法であった
アロパシーの方が、「アロパシーだけが西洋医学なんだ!」と
主張されているわけです。
 
さて、物質としての毒は消えているのに、毒の情報が水に
転写されている、そんなのは、非科学的で荒唐無稽だと
学術会議は言ってるわけです。
 
 
そういってる方々は、恐らく、MRIの原理をご存知ないのでしょう。
 

 
MRIは、核磁気共鳴をイメージングしたもの、という意味ですが、
核とは、何の核でしょうか。
 
MRIを撮ると、如何にも鮮明で微細な映像がうつっていますが、
あれ、実は、1センチおきに、1点ずつしか情報をとっていないのです。
ということは、直系1センチの黒い碁石と白い碁石を用意して、
1個ずつ並べていく、それだけの解像度しかない、ということになるはずです。
でも、実際には、やけに鮮明で1センチどころか、もっと細かい映像が
うつっていますよね。
 
一方、がんの画像診断では、1センチ以下の腫瘍をみつけるのは
難しいとされてきました。 素人目には、ちゃんと小さい塊がうつっているように
みえるのに、なぜ、1センチ以下は駄目だと言うのでしょうか。
 
MRIはシーメンスが商品化し、ジェネラルエレクトリックも商品化し
この世界の二大メーカー両方の総代理店をつとめ、日本にMRIを
普及させたのが三菱商事の医療機器部門です。
私が所属していた部門ではありませんが、同じ社内でしたので
よく話をする機会がありました。
 
原理的に、1センチおきに1点しかデータをとっていないので、
解像度は1センチなのである、と、言ってましたし、
シーメンスの技術者も、それは認めています。
 
1センチおきに、水分子、実際には、水分子を構成する
酸素原子と水素原子のうちの、水素原子の方、更には、
水素原子を構成する陽子と電子のうち、電子の方の
データをとっているのです。 強力な磁場の中で、電子が
もっている情報を引き出しているのですが、あらあら不思議、
1センチおきに1点のデータを取るだけで、なぜか、全身の
鮮明で詳細な画像がうつってしまうのです。
 
水分子の中に(水素の電子)、全身の情報が入っているのです。
なぜ、こんなことがおこるのか、シーメンスの技術者も、うまく説明できない、
ただ、特別なことは何もやっていない、データを加工して、無理に
映像イメージをつくっているのではない、ほんとに、水分子の情報を
ひっぱりだすだけで、あんな映像がうつってしまうんだ、と言ってます。
 
 
このMRI問題や、レーザーホログラフがなぜうつるのか、(あれも
冷静に考えると、荒唐無稽な現象なのです)、といった従来、
説明不可能だった荒唐無稽な話は、今日では、科学的な説明が
つくようになっています。 

もっとも、どういう説明かというのは簡単には書けません。
「ゼロポイントフィールド」という、ある「場」についての
概念から説明しないといけないのですが、今日はやめときます。
映画「攻殻機動隊」に、少しその概念が描かれているのですが、
それよりも、この日本のアニメを発展させた「マトリックス」三部作の方が、
ずっと正確になっています。
ま、あの映画みたら、それこそ、荒唐無稽だと
思われるかもしれませんが、あの手の映画の方が
実は、真実なのである、というのが、最先端科学なのです。
一般常識で理解することは不可能な話です。

で、最先端科学の立場からいうと、水分子に、情報が転写

されている、というのは、何ら不思議でも、荒唐無稽でもないことに
なります。  

だからホメオパシーは効くのである、ということには直結はしませんが。

少なくとも、荒唐無稽というのは、先端科学を

知らない人がそう思うだけで、現代科学において、水に情報が
転写されるというのは、現実に現象として知られていますし、
原理的な説明も一応、されているのです。 

また、量子力学の世界でも、電子が、電子に衝突すると
互いに情報を伝達し、その後、物理的に離れていても、情報を
伝達し続ける現象は、もっと前々から知られています。
毒と接触した水分子の電子が、毒の情報を維持し続けるのは、
現代科学をひっぱりださなくても、量子力学的な物の見方から
いっても、「ごく日常的に発生している現象」なのです。
 
 
学術会議というからには、荒唐無稽で非科学的な非難をするのではなく、
ちゃんと、学術的に物を考えていただきたいものです。

>>全投稿記事一覧を見る