藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2010年08月26日

  

がん, 免疫

2010.8.25.
 
 
「学術会議」という組織が、ホメオパシーは
効果がなく、科学的に否定されており、
荒唐無稽であるとした上で、
欧米みたいに普及してしまっては大変だから、
そうなる前に拡大を食い止めないければいけない、
とコメントされた、と報道されています。
 
この手の報道は、組織としての正式な対外発表なのか、そういう
発言もあった、ということなのか、委員長の個人的コメントを拾ったのか、
報道の正確さに疑問は残りますが、基本的に、
「ボロクソ」にこきおろしたようです。
 
 
ビタミンK2の投与が必要な子供がホメオパシー療法のみを受け、
亡くなってしまわれ、訴訟に至ったとも報道されています。
 
安全なものだから、と普及してしまうと、本来受けるべき治療を
受けない害が広がる、と指摘されています。
 
 
ビタミンK2が必要な状態なのに、投与しなかったら、
それは確かに、危険でしょう。 
 
その問題と、ホメオパシー全体の問題を混同するのは行き過ぎです。
 
 
進行がんの患者さんが、標準治療だけを受けられ、
殆どが亡くなっていかれます。 
しかもその副作用たるや、凄まじいものがあります。
特定の治療法しか知る機会がない、これは大問題ですし、
結果的に特定の治療法だけに依存するのは、
助かる確率を下げる危険があります。
 
こっちの方がよっぽど大問題です。
安全と言われる代替療法が普及することで
本来、受けるべき標準的な治療を受けないことが危険というなら、
がん治療の場合は、明らかに危険で100%強烈な副作用を伴う
標準治療が圧倒的に知られていて、他の治療法が最初から
知られてもいない。 ホメオパシーを悪者扱いして排除する暇が
あったら、がんの標準治療の有効性が限定されたものに過ぎない
事実と、極めて危険なものである、という認識を徹底する方が
よほど大事ではないでしょうか。
 
政府が認めたか、どうか、それは「お金の問題」としては
重要ですが、政府が認めたかどうか、ということなど
がん細胞にとっては何の関係ありません。
これは政府が認めた治療法だから、といっても、
がん細胞は転移し、増殖します。
 
一方、代替医療をみつけた、として、その治療法だけを
信じて、他の治療の選択肢は検討する前から否定するのも
助かる確率を下げる可能性があります。
 
 
今回の事件のポイントは、ホメオパシーの問題ではなく、
ホメオパシー以外の治療法を頭から排除したことでしょう。
「でしょう」というのは、正確な状況が分かりませんので。
詳細は分かりませんが、ビタミンkが足りないという診断が正しいのであれば、
ビタミンkを投与するのが、ごく普通の考え方でしょう。
 
 
進行がんの場合、患者さんの命を助ける可能性が低い
標準治療に公的資金が投入され、その副作用が
致命的なほど激しいものです。
この事実を棚にあげておきながら、代替療法潰しの槍玉として
ホメオパシーという特定の治療法が普及するのを
阻止すべき、というのは、全く、バランスを欠いています。
きっかけとなった事件は、がんとは関係ありませんが、
ホメオパシーを全て否定する、というのですから、
がん患者へのホメオパシー療法の実施も否定していこう、
そういう意見なわけです。
 
ホメオパシーの場合は、受けるのも、
受けないも自由なわけですし、
公的資金も使われていません。 
これをわ
ざわざ禁止するなら
相当の根拠が必要です。 
ホメオパシーのおかげで助かっている
人がいるとすれば、ましてや、ビタミンk不足とは
関係ない疾病で、ホメオパシーのおかげで
助かっている人がいるとすれば、
そこへホメオパシーを禁止すると、
とんでもない実害を生じることになります。 
 
ホメオパシーが対象とするのは、相当、範囲が広いのですから、
これを、「効果がない」と否定するには、膨大な試験が必要です。
 
 
ちなみに、ホメオパシーというのは、ヨーロッパでは当たり前に普及しており
スペインなどでは、ホメオパシーの方が、日本人が西洋医学だと思っている
タイプのもの、アロパシーといいますが、こちらの薬を売るファーマシー、ま、
薬局ですね、これよりも多いくらいです。 ドイツやオランダでは、政府が
数千品目を承認しており、日本の国民健康保険に相当する、
「払い戻し制度」というもののリストにも載っています。
 
ヨーロッパでは、昔からある議論なのですが、
医療に関していうなら、特に、この200年ほどの間、
「種の問題か、土壌の問題か?」
シード・アンド・ソイル論争という有名な大激論が展開され、
今も結論は出ておらず、「病気とは何か?」という根源的な
問題として捉えられています。
 
「種派」の尖兵はアロパシー派、
アロパシーとは、日本人が西洋医学だと
思っているものです。
菌やウイルスが感染するので感染症になる、
という考え方です。 
だから、菌やウイルスをやっつければいいのである、と。
抗菌剤や抗生物質を大量投与します。
ウイルスには薬が効かないので、
ワクチンによる予防を試みます。
がんもそうです。 
がんが悪いんだから、がんを攻撃すればいい、という考え方です。
副作用の結果、体がどうなっても、副作用のデータは極力、取らないのです。
データを取らないので、なかなかエビデンスが出てきません。
データは、あくまでがん攻撃の「成果」だけを集めるように
してきたのです。
 
土壌派 = ホメオパシー派 とはいえませんが、
ホメオパシーの考え方は、土壌派に含まれます。
菌やウイルスなんて、どこにでもいるではないか、と。
そもそも、元気な人でも、体内にウジャウジャいるぞ!
それでも病気になる人とならない人がいるではないか。
だから、菌やウイルスは、病気の真の原因ではないのである、と。
がんだって、健康な人であっても、普段から、体内にいるのである、と。
それが暴れるか、暴れないかは、がんの問題というより、
増殖を許してしまう免疫の問題である、と。
 
この辺り、「がんの増殖を許してしまった免疫の問題」という捉え方が
がん治療における免疫細胞療法と、通じるところはあります。
 
ただ、免疫細胞療法は、ホメオパシーとは全く別物ですので、
誤解なきようお願いします。
 
 
で、熱が出るとか、皮膚にブツブツが出るというのは、体内の悪いもの
病気の元になるものを、外に追い出すプロセスで発症する好転反応なのであると
考えるわけです。 こうした反応を誘導するために、「悪いもの」の情報を
体に与えようとするのがホメオパシーの基本的なやり方です。
 
免疫細胞療法は、ホメオパシーと全く異なる方法でがんをやっつけようとします。
がん患者は強力に免疫抑制を受けているので
体内の眠れる免疫システムに、がんの情報を与える程度の
半端なやり方では通用しない。
がん細胞を直接殺す強力なキラー細胞集団を、体の外で育て、
精鋭軍団として、体内に戻し
がんの集団と決戦を行わせる、という考えです。 
違いますよね、ホメオパシーとは。

 
さて、話があちこち飛びましたが、種派は、熱が悪いんだから、
下げればいい、吐き気は悪いんだから抑えればいい、
症状を抑えればそれでいいんだ、という考え方です。
 
一方の土壌派は、病気を発症させている体の状態が
重要なので、熱が出たから、下げればいいというものではない。
出るものは出していかないと健康にはなれない、と考えるのです。
化学療法剤は悪いものだから、吐き出そうとして、吐き気を催すのである、
悪い物を体にいれたのが問題なのであって、吐き気はごく自然な反応である、
悪い物を出そうとしているのに、吐き気を抑えると、悪い物が
体内に残留し、病気は慢性化し、もっと酷い症状に発展する、
そういう考え方です。 
 
概して、種派は急性症状を抑えようとします。
特に、薬の投与直後に、症状が悪化しないように
躍起となります。 中長期的な副作用については、
最初からデータを取らないように心がけます。
都合が悪いからです。
 
土壌派は、急性症状は出した方がいいと考えます。
その見返りに、健康になり、中長期的には快方に向っていく、
と考えます。 投与直後の症状は、治っていくシグナルと
考えるのです。 問題は、急性症状が激し過ぎると
生命の危険を伴う、ということです。
 
どっちが正しいという考え方は、危険です。
土壌派の方が、科学的には、分があります。
なぜなら、がんも菌もウイルスも、体内にいるんですから。
それが暴れなければ病気にはなりません。
病気は種だけで起こるのではない、
これは自明に近いものがあります。
 
かといって、高熱が続くのを放置するのは危険です。
脱水症状にならないように、とか、何がしかの措置をしないと
非常に危険です。 出せばいい、と言い切れるものではありません。
 
残念ながら、ヨーロッパでは、両派に分かれて殴り合いを
するものですから、統一された西洋医学にならないのです。
 
 
さて、今日はこの辺りにしておきますが、次回は、
ホメオパシーが、科学的にありえない、とか、荒唐無稽とされている点に
ついて、触れてみようと思います。 とても面倒な話なのですが、
実は、ホメオパシーを否定する、ということは、MRIを否定する
ことになります。学術会議の先生方は、最先端の画像診断技術の中身を
ご存知ないのかもしれませんが、MRIは、1cm置きに1点のデータした取っていません。そのため、解像度1cmとされ、1cm以下の腫瘍はみつからない(はず)とされています。ところが、どうみても、もっと精細な画像がみえますね。MRIはシーメンス、GEが二大メーカーでしたが、前職の会社はその両方の総代理店として、日本にMRIを普及させました。私は、医療機器部門は担当ではありませんでしたが、シーメンスのMRIを開発した技術者は、こう言ってました。もちろん、MRIの装置がもたらす生データと、実際に解剖してみた画像との照合はしている。しかし、あの鮮明で精細な画像がコンピューターのイメージングで作りださなくても、元々、生データを展開しただけで、解像度の原理的な限界を遥かに越える精緻なものとなるのである、と。これは科学的には説明がつかない、としていました。説明がつかなくても現象としては存在するのです。MRIは、1cm置きに一点の水分子中の水素原子の電子雲の情報を取り出し、画像に展開していますが、何と、周辺物質の情報(画像)がちゃんととれるのです。また、量子力学では、電子と電子が一度、接触すると、その後は離れていても、情報交換する(影響を及ぼしあう)ことが知られています。ホメオパシーが言ってる「情報の記憶」という話は、確かに、常識的には荒唐無稽な話ですが、科学的な事実として知られている現象(そして、説明はつかないのですが)、同質のものなのです。もちろん、だから「正しい」ということにはならないのですが、荒唐無稽だから間違いだ、というのは科学的な考え方ではありません。科学的な事実は、実際、常識的に考えれば荒唐無稽なことに満ちています。

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