藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2012年03月25日

  

えとせとら

2012.3.25.
 
 
たまたま京都駅で人が賑わっているので
何事かとのぞいてみたら、先日、京都の町なかに
オープンしたばかりの水族館のデモンストレーションでした。
 
TVでも、この水族館や、スカイツリーの水族館を紹介する番組を
やっておりました。  通常、水族館は浜辺につくるもので
自然の海水を大量にとりこみ、たえず、水を入れ替えている、
ところが、内陸につくると、海水の輸送費がたまらない、、、、
そこで、これらの水族館には、新しい技術が使われています、、
と、番組では紹介していました。
 
日本には、標高1000mをこえるギネスブックに載っている
水族館があり、トラックで海水を運び上げるのですから、
相当なコストがかかっています。 
 
 
TV番組では、単なる水族館の話として紹介していましたが
この内陸型の水族館には、人類の命運がかかっているかもしれない
重要な技術が使われています。  水族館を内陸につくるかどうかに
人類の命運がかかっているわけではありませんが、要するに、
水の汚染、それも致死的な汚染が全地球規模ですすんでおり、通常の濾過技術などの
浄水技術では、除去できないのです。
 
水族館の場合、この問題がモロ、目の前につきつけられます。
 
 
本題に入る前に。
 
白浜の水族館には2週間ほど泊り込んで、裏方のシステムがどうなってるのか
色々と教えていただきました。  そういうことよりも、真夜中の水族館を
見て回るのがおもしろかったですね。 もちろん、お客さんは一人もいないし
電気も消えているので、小さなペンライトで照らしてみてまわるのです。
勝手に灯りをつけてしまうと、魚によっては相当なストレスになります。
 
うっかり、サメの水槽に落ちたら痛そうなので、多少、おっかなビックリですが
意外と身近に感じる生き物の中には、致死性の毒をもち、
サメより、ずっと危険なものがいくつもいます。
 
真夜中の水族館。
大抵の魚は、よく寝ています。
簡単に捕まえられそうです。
中には夜中でも動き回るやつがいますから
夜、眠るタイプは、一方的にやられてしまいそうに
思うのですが、岩の隙間に、綺麗に入り込んだり、
ちょっとしたくぼみにすっぽり体をはめこんだり、
それぞに工夫しています。
 
以前、つとめていた会社は何でもやる会社ですから
鴨川シーワールドをはじめ、世界各地に水族館を
建ててまわるチームもありました。
 
また、大手スーパーSグループと、スーパーのすぐそばに
巨大なプールをつくり、大量の魚を泳がせては、その場で
調理して鮮度満点の魚を売る、そういう事業を手掛けた部門も
ありました。  結局、鮮度が高過ぎると魚は味がしない、
どうせ、魚は殺してから、塩水などで「しめて」、魚によって
概ね決まった時間をおいておかないと、味がでてこない、、、、
ということで、魚を売る場所に、活きている魚を飼う意味はない
ということになってしまいました。
また東北各地の漁港で水揚げされた鮮度が落ちやすい魚種、つまり
生きたイカやイワシを、活きたまま、仮死状態で、水をつかわずに
運ぶ技術も実用化され、一時は都内にも「イワシ屋」とか
「イカ屋」という活きたネタをその場でさばくチェーン店が展開
されたましたが、同じ理由で廃れてしまいました。
 
もちろん、内陸型養殖についても、プール素材を
事業化する部門、人工海水を用意する部門、濾過システムや
様々な成分を固め、その粒をまくだけで魚に必要な栄養分が
そろっているペレットや、乾燥させると失活してしまう微妙な
成分も含まれているモイストペレットを専門に開発、事業化する人も
いました。  当然、魚を売る人もいるわけです。
 
 
水質汚染問題から随分とそれていますが、炭酸ガス問題より
はるかに深刻でありながら、殆ど報道もされない窒素問題を
水族館や鮮魚の話を皮切り、進めていきたく存じます。
 
 
(続く)

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