藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

TOP > iPS細胞と、がん化プロセス

2012年11月04日

  

えとせとら

2012.11.3.
 
 
iPS細胞と、正常細胞が、がん化する
プロセスの類似性に関する論文が
発表されていましたが、今回は、
有名なメディアにも取り上げられました。
(ナショナルジオグラフィック ウェブ版)
 
あるタイプの胃がんの発生プロセスにおいて
「SALL4」と「KLF5」遺伝子という、iPS細胞に
利用される遺伝子の活動が、活発化される
というものです。
 
 
この論文そのものの評価は棚に上げさせて
いただきますが、当然、あり得る話でしょう。
 
 
がん発生メカニズムは、部分的には様々な
プロセスの解明が進んでおり、かといって
では、一言で、がん化を説明して、と言われると
なかなか、全体像を表すことは難しい、
そういう状況です。
 
ただ、何十年も前から、概ね、通常の体細胞が
未分化な状態に戻るプロセスと、そこから、
がん化していくプロセスを経て、さらに、悪性度を
増していく、という「あらすじ」が語られてきました。
 
体内に存在する様々な幹細胞が、がん化する、
そいうい可能性もありますが、ある程度、分化が
進んだがん細胞が、がん幹細胞に戻る現象も
知られていますし、そこそこ分化が進んで、
割と決まった組織にしか化けることができない
体幹細胞が、かなり何にでも分化することが可能な
大元の幹細胞に戻っていく現象も知られています。
 
分化というのは、細胞レベルでは、一方通行とは
限らず、「脱分化」、つまり受精卵から分化を
進めてきたプロセスを逆戻りすることも、
そこそこ、発生している、ということでしょう。
 
 
さて、iPS細胞というのは、体細胞を脱分化させ
さらに、そのあと、急激に増殖させるのですから
がん化プロセスのようなものを人工的に
引き起こしている、という風にも見えます。
もちろん、脱分化しただけでは、がんになるわけでは
ないので、あくまで、「iPS細胞には、
がん化プロセスとの類似性が見受けられる」
ということであって、がん化そのもの、
と言えるほど、単純ではありません。
 
 
 
 
 
 

>>全投稿記事一覧を見る