藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2013年09月18日

  

えとせとら

2013.10.18.
 
 
エジプトのジャスミン革命は市民が自発的に
行動を起こし、汚職にまみれた政権を倒したものですが
いいも悪いも素人集団であり、混乱もみられ、
また、倒したものの、次どうするのか、という明確な
ヴィジョンもプランもないものでした。
 
その後、アラブの独裁政権に革命の嵐が広がるという
表現が使われましたが、リビアの「市民革命」は、
重砲やミサイル部隊に航空部隊まで加わる
戦争のプロの仕業であって、市民革命とは
関係のないものです。
さらにシリアに「反政府軍」というのが現れますが
こちらも、殺しのプロ集団です。
いきなり政府や国営メディアの要所を一斉攻撃し
火力と自前の放送網を駆使して当初は政府を圧倒します。
ヨーロッパで訓練され、主にトルコ経由でシリア入りしていると
されていますが、フランスあたりでは、あんな連中を訓練して
戦場に投入すると、結局、母国に戻って、ろくなことをしないと
懸念する声もあります。
 
その後、政府軍側が優勢になると、オバマ大統領は
化学兵器が使用されるとレッドラインをこえることになる
と軍事介入を示唆しますが、ほどなく、はい使いましたよ
と、反政府軍を名乗る人物がエジプトでのんびりソファーに
腰掛け、化学兵器が使われた、国際社会には失望している
レッドラインを超えたのに、とTVカメラの前で語ります。
どうみてもシリア人には見えない、ヨーロッパ系の
メタボなおじさんですが、ほんとにシリア人なら、
自国が無差別な猛爆を受け、イラクのような大混乱に
陥ることを望むのでしょうか。
ともかく、そうか、使ったんだ、ということで、
オバマ大統領は軍事介入の方向へ舵を切ります。
 
そして、まず先陣を切って、英国が戦争決議を議会で
審議しますが、あの英国議会が戦争推進議案を否決するという
快挙がありました。 この審議において、シリアを攻撃する根拠という
資料が、ほとんど何も書いていなかったことは、日本のメディアでも
報道されていました。
英国によるシリア攻撃が回避されたあと
フランスも、一時は、大統領権限で戦争できるのである、と
言っていたのが、いや、議会の承認を求めよう、、、から
戦争推進のエネルギーがうせていき、
英仏に先行させ、同乗するつもりだったオバマ大統領は
単独でシリア攻撃は、イラク侵攻への非難轟轟な中
非常によろしくない、そもそもシリア政府が化学兵器を
使用したとされる証拠について、具体的な発表は
何もないわけです。
すかさず日本の首相が支援するという声明をだし
外相が、金は出すと発表します。 日本だけが
ポツンと米国支持、戦争費用は日本が払うと
これまでやってきたことを、今回も踏襲します。
オバマ大統領は、議会に承認案を提出するも、
日本以外の国際社会の非難、また米国内の
世論も敵に回し、否決される可能性が
高くなっていきました。
 
そこへ、プーチン大統領の介入で、米国によるシリア空爆は
回避されることになりましたが、オバマ大統領は
戦争という手段を用いずに、シリアの化学兵器を排除する
可能性がでてきた、と演説していました。
 
そもそも、「空爆」で、化学兵器の排除はできません。
 
どこにあるかわからないわけです。
 
化学兵器が詰まったボンベ一本、どこかに隠されても
どこへいったか、見つけることは事実上、不可能です。
見つかったとしても、空爆すればどうなるか。
当然、毒ガスは、飛び散ります。
保管されているだけなら、「とりあえず」害はない化学兵器も
米軍が空爆し、見事に化学兵器貯蔵庫に直撃弾を見舞ったら
それこそ、毒ガスが蔓延し、場所や天候などの状況によっては
悲惨な結果を招きます。
 
地上軍を投入しても、みつからないかもしれませんが
まだ可能性はあります。 ところが、空爆だけなら、結局、
空の下に何があるのか、目をつぶって爆弾を撒くだけに終わります。
万一、化学兵器に命中したら、その方が悲惨です。
 
最初から、オバマ大統領は、空爆したかっただけなのは見え見えです。
化学兵器は口実に過ぎないことは、子供が考えてもわかることです。
本気で化学兵器廃絶を目指すなら、空爆ではなく、地上軍を
投入することは必須です。
 
 
プーチンは、米国が大量破壊兵器があるんだといってイラクに侵攻し
いや、みつからなかったと大嘘をついた上に、今度またオバマが
シリアにおなじ手を使うなら、合衆国大統領史上、最悪の嘘つきとして
歴史に名を残すだろうと、皮肉ってましたが、英語で、ライアー(うそつき)
というと、とんでもない冒涜となります。お前はうそつきだ、というと
神を冒涜する、という意味になり、日本人の場合は、へえ、じゃ、
ばちでも当たるのか? という程度ですが、あちらの世界では
神は絶対ですから、もう、とんでもなくよろしくない者、
ということになってしまいます。
ビジネスマンだったら、この単語は絶対に取引相手に使うなと、
ひつこく商社の先輩諸氏に叩き込まれました。
 
そして、今度は、反政府軍が暴れるシリア国内において
国連管理下で化学兵器を探すといっても、それは現実的に
無理だろう、という話になっています。 両勢力が戦闘状態に
あるのに、どうやって全土を管理下において調査を進めるのか、
という当然の疑問が噴きあがっています。
そんなことは、当たり前のことです。
どこにあるか、調べるだけでも大変という事実を
認めているわけですが、そこへ空爆してもどうにもならないことが
改めて証明されているわけです。
 
また、化学兵器の処理というのは、大変に難しいものです。
つくるのは簡単です。 漏れないようにつくるのは少々、難しい。
つくったものを安全に保管し、処分してしまうのは
非常に難しい、そういうものです。
 
そもそも、米国は世界最大の化学兵器保有国でした。
化学兵器を禁止する国際条約に加盟してはいますが
加盟したからといって、化学兵器を廃棄する義務はありません。
報告すればいいのです。
米国は、膨大な化学兵器を太平洋に浮かぶ孤島ジョンストン島に
保管し、処分を進めました。
原発と同じで、一度、つくってしまうと、安全に処分することは
実際にはできません。 まだ、放射能のように、どうやっても
消滅してくれないものよりは、ましですが、かといって
一切、漏れも残渣も残さず、完璧に処分するのは至難の業です。
とりあえず、漏れにくい容器(永久に漏れない容器はありません)に
保管し、ほんの微量ずつ、密閉された特殊な焼却炉で、
チビチビ燃やす映像をみたこともありますが、こんなチビチビじゃあ、
広大な保管基地にズラリと並ぶ毒ガスを処理し終えるのは
一体、いつのことやら、、、
 
米国は、化学兵器の処理は終了、としていますが、
ジョンストン島は、今や、無人島となり、誰も
ほんとに処分したのかな、と調査にいくような
物好きはいないようです。
ちなみに、大量破壊兵器をもっている悪い国だから、と
イラクへ侵攻した時点では、まだジョンストン島の
化学兵器処理部隊は同地に駐屯していました。 
 
 
すると今度は、シリア国内で使用されたサリンは高純度だ
使ったのは政府軍だ、というニュースが流れました。
で、よくよく、聞いてみると、実際に、どっちが使ったかは
わからない、という話に、勝手に尾ひれがついたものです。
なぜ、高純度なら政府軍なんでしょうか。
 
 
一時は、非常に緊迫した戦争寸前の状況が
いったん、潮がひいた形になっていますが、
まだ、戦争を始めるんだ、といううねりは残っています。

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