藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

TOP > 重粒子線、って何?(少し修正しました)

2010年03月21日

  

がん

2010.3.20.

重粒子線、って、一体、何なのでしょう。
どうして、がん治療に使われるのでしょうか。

実は、一般的に知られている科学では
説明がつかないのです。

一応、名前の通り、「重い」 「粒子」 の「線」
ということになっています。

よくあることですが、重い粒子という一般的な
名前を使っていながら、実際には、「炭素原子」という
特定の元素の原子核を用いるものを、
重粒子線と言っています。
炭素は、6番目に「重い」元素ですが、
ローレンシウムとか、カリフォルニウムとか
炭素より重い元素は100種類くらいあるのに
僅か6番目の炭素線を「重粒子線」と
呼んでいます。

じゃ、窒素はどうか、酸素はどうか、鉄線ならどうなるか、
当然、理論上はあり得るのです。
とはいえ、1950年から開発を始めて
やっとこ、自由診療で各地で使えるように
なってきたばかりなのに、今更、炭素ではなく
では、酸素線を開発しましょう、という勇気のある
研究者はそうそういないでしょう。
もう、ここまで来たら、実績のある炭素で
走れるだけ走る方が賢明です。
もう、当分、炭素以外の「重い」粒子は
使われない、という確信のもと、
重粒子=炭素と決めてしまっているのでしょう。

一方、陽子線というのは、そんなに無茶な名前の
付け方ではありません。 水素原子の原子核を
飛ばすのを陽子線と呼んでるのですが、
確かに、水素の原子核は、陽子一個ですから、
文字通り、陽子線なのです。
ちなみに、炭素の原子核は
陽子6個と中性子6個の計12個が
基本です。 陽子と中性子の質量は
非常に近いので、ざっくり言えば、
重粒子線で使われる「弾」は、
陽子線で使われる「弾」の12倍の質量
ということになります。

通常の放射線療法で用いられるものは
エックス線です。

簡単に言ってしまえば、「光」です。
但し、青い光より、もっと波長が短い紫外線、
それより更に、波長が短いものです。
赤外線だの、遠赤外線だの、マイクロウェーブだの
色々と言い方がありますが、要は、電磁波 = 光 であり
波長がどれ位の長さかによって、名前をつけているのです。
携帯電話の交信に使っている電波も、光です。

ちなみに、最近、携帯電話で
主に使われている波長は、電子レンジに使う
マイクロウェーブに近いものになっています。
携帯電話の多用は、電子レンジに頭を突っ込むような
ものだ、と言われる所以です。 もっとも、地球には
太陽から照射される強力な2.34GHzのマイクロウェーブが
注がれており、私達は、普段から、電子レンジの中で
暮らしているようなものです。 そうでなければ、氷河期より
もっと凍てついた世界となってしまいます。

遠赤外線は、人の体を構成する物質を殆ど素通りします。
もっとも、骨には吸収されますので、遠赤外線を浴びると
骨から温まります。 体の芯から温もる快適感があるわけです。
完全に遠赤外線だけ出すヒーターはなかなかつくれませんが、
それに近いものの場合、部屋の温度は殆ど上昇せず、ただ
体の中が温まります。 遠赤外線は典型的な電磁波ですが、
何故か、電磁波が出ない体に優しい遠赤外線ヒーターとして
売られています。

紫外線は、いきなり肌に吸収されます。
肌には紫外線を効率よく吸収する色素があり、
太陽からくる紫外線が、体内深く侵入しない
仕組みになっています。
そこで、エネルギーを放出し、電子が暴れまわるのですが、
簡単に言ってしまえば、「焼ける」わけです。
とことん強くすると、ほんとに焼け焦げてしまいます。
エックス線は、紫外線より人体を透過する傾向が強く
皮膚で完全に吸収とはなりません。
体の中にも入っていきます。
もちろん、とことん強度を上げると
人は黒焦げになってしまいます。

そこで、一気に焼けてしまわない強度で
何度にも分けて、照射するのですが、どうしても
体の一番外側にある皮膚、皮下組織、更に内部の組織と、
人の体を構成するものには、片っ端から吸収され
「焼いて」しまいます。 体の中にあるがんを攻撃しようとすると
どんなに工夫しても、途中の正常組織を「焼き」ながら
侵入することになり、しかも、打撃力は体内に侵入するほど
弱る、逆に言うと、体内のがんよりも、体の表面にある正常組織
に対して、より強いエネルギーで「焼いて」しまいます。

照射する方向を変えていくことで、腫瘍組織は毎回、直撃を受け、
周辺組織への打撃は分散されるように工夫するのですが、
そうはいっても、周辺組織が受けるエックス線の総量は、
腫瘍組織が受けるエックス線の量より遥かに多くなります。
どうやっても、がん細胞より、正常細胞に与える打撃の方が
大きくなります。

しかも、「光」ですから、回折現象を起こし、どんな照射を
したところで、結局は、全身にエックス線が広がっていきます。
特定の部位を狙う、のは嘘ではありませんが、狙われた部位から
あらゆる方向へと、エックス線は拡散していくのです。

腫瘍組織だけに、放射線を照射できるようになりました、
などと、某医療機関のHPに書いてありますが、そんなことは
あり得ません。 エックス線は、腫瘍組織の前後の組織に
対して、「合計」すると、必ず、腫瘍組織以上の打撃を与えて
しまいます。

重粒子線は、こういう、「途中下車」してしまうエックス線の
弱点を相当程度、改善したのが「売り」となっています。

なぜ、そんなことができるのでしょうか。

(続きはまた)

>>全投稿記事一覧を見る