藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHP(リンクをお願いします)をご覧ください。
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2012年08月06日

  

えとせとら

2012.8.5.
 
 
ナショナルジオグラフィックのウェブ版に
「古代オリンピックの驚くべき実態」
なる記事がでていました。
 
古代オリンピックは、
「紀元前776年から同394年まで続いた
古代では最大で、最も長く続いた祭典」
としています。
 
欧米人にとっては、ギリシアが古代世界の代表のような歴史観を
創りあげてきたので、古代最大などという表現を使うのでしょうが
規模でいえば、例えば、古代ペルシアのペルセポリス神殿の祭典は
遥かに大きなものです。 エジプト、アビシニア(エチオピア)、
アラブ、インド、海洋民族に遊牧民、ヨーロッパ諸民族から、
アジア諸民族まで、文字通り世界中の民族から代表が集まり、
その文物や世界観は、遠く日本列島にまで届いていました。 
ギリシア世界では、紀元前4世紀になって、動員兵力10万規模に
なりましたが、紀元前5世紀ころは、1万、2万の軍勢をかき集めていました。
ペルシア軍の動員力は200万です。 桁がちがいます。
 
 
さて、ナショジオ誌では、
 
「古代オリンピックのロマンティックなイメージは
19世紀のビクトリア朝時代の創作であって、現実は、かなり違い、
暴力的な面もあった」としています。 
 
「きわめて宗教的な色彩が強く、大量の動物が生贄に捧げられ、
スポーツは刺身のつまのようなもの。
5日間の祭典の間、ゼウスの神を讃える儀式が執り行われ、
初期のころは、神々も競技に参加していると考えられていた。
最初は短距離走だけだったのが、五種競技なども開催されるようになった。
トップ以外は意味がなく、二位以下は、母親に口もきいてもらえなかった。
なぜ、裸で走ったかはわからない。 
既婚女性は祭典に参加することは認められず、
若い娘は優勝者との結婚を目当てに、父親がつれていった。」
 
「祭典場といっても、ただ草が生えた丘があるだけ。
スタジアムの語源は、スタディオン、つまり、「立つ」
ということからきている。」
要するに勝手に集まって、立っていたようですね。
 
「公衆衛生は悪く、悪臭がたちこめ、売春が横行していた」
 
「入場式などは盛大に行われたが、聖火リレーは、
ベルリンオリンピックの際、ナチスが始めたもので
古代にはそのようなものはなかった」
 
 
現代のオリンピックでは、選手村で大量配布される
避妊具の話題がとりあげてられていますが
古代世界で、売春=悪、と考えられていたかどうか、
疑わしいところもあります。
 
酒をのみ、乱交する、肉体美を誇示する、
というのは、古代、地中海世界で隆盛した宗教儀式の一部をなし、
その模様はシェークスピアもテーマに取り上げています。
 
ナショジオ誌では、「キリスト教がオリンピックの退廃した文化を嫌い
ローマ皇帝によって、突然、オリンピアの祭典が中止された」、
と紹介しています。
ギリシア世界のアイデンティティーの一つであった
オリンピックは多神教の儀式でしたが
ローマ帝国は、途中から、キリスト教を国教とし、他の宗教を弾圧します。
こうして、オリンピア競技は、2000年以上、封印されることになります。
 
 
さて、学校ではギリシアの名言として、
「健全な精神は健全な肉体に宿る」と習いましたが、
これは明らかな誤訳です。 
 
Sound soul in a sound body !
 
健全な肉体にも、健全な精神を!
つまり、健全な精神が宿ればいいのに!
と嘆いているわけです。  
肉体がたくましいのが集まると
避妊具が大量に消費される現代オリンピックも、
古代ギリシアの競技会も、この点では、
全く共通だったようです。 
 
 
 

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