藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2015年07月19日

  

えとせとら

2015.7.20.
 
 
日米合作の大作映画 「パールハーバー」 には
不慣れな手つきで、指一本ずつタイプライターを
押している日本の駐米大使館の風景が延々と
描写され、翻訳作業が遅れたため、宣戦布告の
通知が、空襲の後になってしまった、、、
というお話になっています。
 
日本は、米国を騙し討ちにしてしまったので
奇襲作戦には成功したが、
騙し討ちにより、
「眠れる獅子を起こしてしまった」
これはえらいことになった、と、
その後の悲惨な状況を暗示する
太平洋の大海原の映像で終わっています。
 
この話、当時の関係者によりますと
いや、とんでもない、タイプ位、打てますよ、
当たり前でしょう、そういうことではなく
最初から、空襲後に宣戦布告文書を
渡す予定でした、とおっしゃいます。
 
御立場のある方なので
どなた、ということは書けませんが、
事の真偽はともかく、
奇襲作戦を仕掛ける国が
奇襲作戦実行前に宣戦布告をしない
そんなことは当たり前です。
 
そもそも、なぜ、宣戦布告などするのか
という疑問もありますが、宣戦布告後に
戦争を始めるのは正しいことで
宣戦布告しないで戦争を始めるのは
悪いこと、というのは、全くの作り話です。
 
戦争することにかわりはありません。
 
 
よく言われる
戦争で100万人殺せば英雄
戦争以外で1人殺せば殺人
 
 
戦争は、外交交渉の武力による解決という
国に認められた正当な行為、、、というような
考え方があり、戦争行為を発動する場合は
外交上も、正式に通知を出すのが好ましい、、、
といった考え方もあるのですが、
戦争のどこがどう正しいのか、
私には、理解することはできません。
 
 
それでもともかく、戦争をやってしまったわけですが
圧倒的な国力を誇る超大国に対して、物量では
歯が立たない小国が、相当、無理のある挑戦を
仕掛けたわけですから、奇襲作戦を考えたわけです。
 
ドイツの場合、スペインに軍隊を送り込み
有名なゲルニカの空爆など、大規模な軍事行動を
とりました。
ところが、これは、コンドル軍団といいますが
ボランティアで参加した人々の有志による行動なので
ドイツ国家とは関係ありませんよ、ということで
シラを切っています。
 
スペインにおけるドイツ空軍の猛爆などは
あくまで、スペイン内乱における、一部ドイツ人有志による
ボランティア活動としての猛爆があっただけで、
「これは戦争ではありません」
ということになっています。
内戦という意味での戦争ではありますが
国家間の戦争ではなく
スペイン内乱は、第二次世界大戦前のできこと
とされています。
 
結果、フランコ総統率いるファシストは、
何と、1975年まで、ファシズム国家として
存続します。 
スペインのジブラルタル軍港は
英連邦艦隊が根拠地として活用し
ここを拠点とするH部隊は、
ドイツ戦艦ビスマルク号の追撃や
地中海に浮かぶ要塞基地マルタ島へ
補給物資を運び込む輸送船団の出撃基地ともなります。
マルタ島を死守する英連邦軍と
これを無力化しようとする独伊軍は
壮絶な戦闘を繰り広げます。
さて、スペインは、ドイツコンドル軍団の
支援を受けて内戦を征したファシストが支配する
「中立国」ですので、国際法上、何の問題もなく
米独両軍の艦艇や大輸送船団が立ち寄ります。
互いに活発な交易をおこない
スペインを中継国とする戦略物資の
貿易に精を出すことになります。
スペインの介在なくして、
米国が供給する戦略物資の調達ができない
ドイツが、第二次世界大戦を戦いぬくことは
不可能でした。
 
どうして戦争している国同士が貿易をするのか
不思議に思う人もいるかもしれませんが、
ドイツの主な軍事産業は、ほとんど米国資本です。
米国側の戦略物資供給企業にしてみれば
子会社に原材料を供給したにすぎません。
ベルサイユ条約で再軍備を禁止されたドイツを
再び、強国に仕上げ、第二次世界大戦を
派手にやるには、スペイン内乱は必須だったのです。
 
スペインなくして、第二次世界大戦なし、だったのです。
 
もっとも、一応、戦争しているわけなので
スペイン国内では、米英独のスパイが
入り乱れて戦います。
そこには、日本のスパイ網も存在し
米軍の動きや、軍事産業の動向を
ほぼ的確に掌握していました。
当初は、「盗」情報網と呼ばれていました。
 
 
ゲルニカの絵やピカソは有名になりましたが
ドイツは、宣戦布告もせずに、スペイン内乱に軍隊を
送り込み、無差別市民爆撃を敢行した、とんでもないぞ
謝罪しろ、賠償しろ、と、戦後何十年たって、本気で
言い続ける人は見当たりません。
 
 
米国も、日米開戦よりはるか前
クレア・シェンノート将軍率いる
フライングタイガー部隊が、中国に乗り込み
日本軍との戦闘に参加しようとします。
実際に交戦したのは、日米開戦後ですが
この部隊が活動を始めた当時は、まだまだ
日中間の衝突が本格化する前です。
フライングタイガーは、戦後、貨物輸送会社となり
ビジネスではお世話になりましたが、
戦争中は、あくまで、「ボランティアによる有志の会」
が、米国国家とは「無関係に」、日本と「戦闘」をする
「集まり」でした。 
米国も、宣戦布告などやらずに、
ボランティア活動の形をとりながら
実態は、米国政府予算で動いてた
退役軍人による戦闘機部隊を送り込み、
日本と戦闘行為を始めようとしたわけです。
 
フライングタイガー部隊の戦闘員が
米軍予算の中から給与をもらっていても
あくまで、民間人(退役しているので)ボランティアによる
有志の活動なので、宣戦布告せずに、
日本と戦闘するのは、「正しい」ことと
されているわけです。
 
 
 
ドイツ軍は、ポーランドに侵攻、ほどなく
ソ連軍もポーランドに侵攻し、両軍は
仲よくポーランドを分割して停止します。
どちらも宣戦布告などやっていません。
 
 
一応、お約束通り、ポーランドと軍事同盟を締結
していた英連邦が、ドイツに宣戦布告を行い
ここに、正式に第二次世界大戦が勃発します。
 
 
ところが、英連邦は、ソ連には宣戦布告を行いません。
 
 
全く、理屈は無視されるわけです。
 
 
外交とは、都合により、理屈をこねるものであって
理屈で動くものではありません。
 
 
日本も、国際法上、問題のある行動をとります。
軍事同盟を締結したドイツが、英連邦に宣戦布告
されたのですから、日本も英連邦に宣戦布告すべきですが
日本は中立を守り続けます。
 
 
英連邦軍は、同盟国ポーランドと「共に戦う」ために
爆撃機の大編隊をポーランドに送り込みます。
 
迎え撃つべきドイツ空軍は、何もしません。
英独両軍、全く、互いに手を出そうとしません。
 
ポーランドという国土に、英独ソ、大国の軍隊が
入り乱れ、互いに宣戦布告しあった間、してないけど
しないといけない間、一応、防共協定があるので
撃ち合わなくてもいい関係などなど、複雑な状況の
中で、前線の兵士は、わけもわからないまま
とりあえず上官の指示に従うのですが
ドイツ軍上層部は、英連邦軍を攻撃しようとしません。
 
英連邦軍の爆撃編隊は、補給物資をドイツ軍上空に
落下傘投下します。 ありがたく、敵から支援をもらった
ドイツ軍は、遠慮なく補給を受け続け、BBCは
我が勇猛果敢な空軍は、同盟の友ポーランドの英雄を
支えるため、大挙、空からの軍需物資の支援を行い
続けた、と報道します。
 
 
 
第二次世界大戦は、こうして始まりました。
 
 
どの国とどの国が、宣戦布告して
正面から向き合って、一斉に撃ち合う
そういうわかりやすい戦争というのは
むしろ珍しい、、、、
 
で、結局、誰と誰が敵同士で、
誰は、実は味方のふりをしているがよくわからん、、、
で、我々は誰に向かって弾を撃てばいいのか???
とちんぷんかんぷんしている間に、突然、味方と
思っていた相手から攻撃を受け、訳もわからず
この世を去っていく、、、、
 
 
フライングタイガーは、確信犯で、軍人が表向き
籍を抜いて、特別報酬を受けながら、名目上の
ボランティアとして、交戦国ではない日本の軍隊と
戦闘するため、異国の紛争地へ赴きました。
 
自衛隊員は、正式な公務員でありながら、戦力の
保有を認めない憲法を持つ国の存在しないはずの
国軍として、誰と誰が戦っているのかよくわからない
紛争地へ送り込まれ、虎視眈々、引き金をひく機会を
伺う敵の標的となるべく、送り込まれることになる
こうして、戦争は始まっていく、という歴史を繰り返す
下地がつくられつつあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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