藤井真則のブログ

このブログはリンパ球バンク株式会社の社長時代に、会社社長ブログとして会社HP上に掲載されていたものです。ちょうど還暦を迎えるタイミングで社長の責を後任に譲り一時は閉鎖しておりましたが、再開を望まれる方もいらっしゃるため、別途個人ブログとして再掲載するものです。ANK療法という特定のがん治療に関しては、同法の普及のために設立されたリンパ球バンク株式会社のHPをご覧ください。
本ブログは、あまり標準的ではない特殊な治療の普及にあたり、「常識の壁」を破るために、特に分野は特定せずに書かれたものです。「常識とは、ある特定の組織・勢力の都合により強力に流布されて定着したからこそ、常識化した不真実であることが多い」という前提で書かれています。

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2009年01月14日

  

えとせとら

2009.1.13.
 
 
最初から、勝つことは望めませんでした。
予算も弾薬も続かないのです。
派手に戦術的勝利、つまりドンパチ撃ち合いで
勝って、その余韻の間に、停戦に持ち込むしか
ありません。
 
ロシアは、日本の持久力が切れるまで粘れば、
自ずと勝利が転がりこんでくる、と踏んでいました。
 
戦争を始めるのは簡単です。
相手に向かって大砲を撃てばいいのです。

問題は、どうやって終わらせるかです。
 
ヨーロッパ諸国は日露どちらかに組みしていましたので、
米国に仲裁をさせよう、と、戦争を始める前から、終わり方を
考えていました。 米国は、まだ中南米への支配強化に忙しく、
いきなり日本に攻め込む状況ではないであろう、と。
一方、米国上流階級は、ロシア貴族と姻戚関係をもつ者が多く、
完全にロシア贔屓です。米国は選挙で大統領が決まる国、
メディア対策による国民の人気取りは、日本に有利な仲裁条件を
引き出すのに必須です。全権大使小村寿太郎外相は、メディア
関係者の懐柔を図ります。 
 
さて、米国の資本家は、レーニンやトロツキーを匿い、
資金を与えて、ロシア共産革命を後押しします。
レーニンや、トロツキー、ってアメリカで保護されてたんです。
帝政ロシアの敗北ないし引き分けは、ロシア革命の
実現を早めるでしょう。米国は、日本に有利な条件での
終戦を望むかもしれません。
 
日本は、もっと積極的にロシア革命実現に手を打ちます。
特務機関(スパイ組織)明石中佐は、ロシア共産革命の
運動家へ接触を図ります。 コミンテルン(共産主義の本部)が
ターゲットとして狙う標的に、日本も入ってます。 日本国内でも
共産主義運動が存在し、政府の弾圧を受けていました。
共産主義者にとって、日本の特務機関などは、日本にいる
「同志」を弾圧する「敵」です。 パリをはじめ、欧州諸都市で
各国政府諜報機関、コミンテルン、警察、秘密結社、訳アリ集団が
駆け引きを仕掛けあう中、誰が敵で、誰が味方か、、、
各国エージェントが次々と銃弾に倒れる中、明石中佐は、
ロシア側の運動家との接触に成功します。
 
「日本がこの戦争に負ければ、日本政府が倒れ、日本で
共産主義革命が起こるかもしれない。ロシアが負ければ、
ロシアで共産主義革命が起こるかもしれない。
我々、日本の特務機関と、君達ロシアの革命分子は、
利害を共にしている。」
 
明石中佐の言葉に、相手も取引に応じることを決意します。
 
明石中佐率いる日本の特務機関は、
英国の資本家から調達した資金の一部を武器に換え、
スウェーデン経由、ロシアに持ち込み、革命分子と落ち合います。
膨大な資金と、大量の武器を手にし、帝政ロシアの足元では、
革命の火の手がくすぶり始めます。
 
革命の機運が決定打となり、ついに、ロシア皇帝ニコライ二世は、
日本との早期講和を求め、南樺太の領土割譲に合意します。
 
 
こうして日本は、資金も弾薬も尽きたギリギリの状況で、
圧倒的に優勢なロシア野戦軍と対峙しながら、タイムアウト
すれすれで、講和条約締結にこぎつけます。
 
 
 
 

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